今日はなんばHatchに吾妻光良&The Swinging Boppersを観に行きました。FUJI ROCK ’04で観て以来なので、およそ2年半ぶり。
昨年リリースされた新作「Seven&Bi-decade」からの曲を中心に構成されたセットに、30〜40年代のスタンダードのカバーを織り交ぜ、さらに後半にはLeyona、中納良恵がゲストとして登場し、むさ苦しい(失礼)ステージに花を添えていました。
特に、これまた久々に観た中納良恵は、ビッグバンドをバックにジャズのスタンダードなどを歌うと、上手さが一層際立ち、特にスタジオ盤のボーカルでは色気も若さも無い「おもて寒いよね」に艶やかさと若々しさが見事に補完されていました。
しかし何と言っても、このひたすらご機嫌なビッグ・バンド・サウンドがとにかくたまらない。無条件に身体が動き出し(だから、フロアに椅子が並んでるのはつらかったなぁ。まあ、ご年配のお客さんもいるからなんでしょうけど、見渡した範囲では若い人ばっかりだった気もする)、吾妻氏の渋い音とアグレッシブなフレーズに歓声を上げ、ユーモアとペーソスをたっぷり含んだ歌詞に歌ったり笑ったり。
曲の合間に喋りまくる吾妻氏のMCも冴え渡り、会場中爆笑の連続。ウーロンハイ飲みながらろれつも回らず音楽談義や馬鹿話に興じているさまは、完全に「居酒屋で盛り上がってるおもろいおっさん」ですが、やっぱりそんなおっさんの話というのは、面白いもんなんですな。
……それにしても、よく喋ってたなぁ。3時間近いライヴでしたが、半分近く喋ってたんじゃなかろうか。
ともあれ、今年は結成28年目。日本の中年オヤヂを代表するビッグ・バンドとして、人間国宝になるまで楽しませ続けてほしいものです。
(ちなみに、SOUL OF どんとを蹴ってバッパーズ観に来たボガンボスファンって、いたのか知らん)
Seven&Bi-decade | |
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吾妻光良&The Swinging Boppers
ビクターエンタテインメント 2006-08-23 おすすめ平均 |