FUJIROCK FESTIVAL ’04 at 苗場スキー場 (Niigata)

この日は朝から雨。強まることは無いものの、断続的に降ったり止んだりを繰り返していました。雨男の面目躍如。でも、それもフジロックの醍醐味。グリーンステージでJAMAICA ALL STARSのライヴ中、日差しが照りつけ、青空が広がった瞬間、大歓声が上がりました。

そのままグリーンでMitch Mitchell and Billy Cox of the Jimi Hendrix Experience。要するにJimi Hendrix Experienceオリジナルメンバー唯一の生き残り、ミッチ・ミッチェルを担ぎ上げてトリビュートバンドを結成したわけですが、これがもう、惨いのなんのって。ミッチ・ミッチェルがもちつきみたいなぺったんぺったんしたドラミングで、ギターは、そこらへんにいる人みたいだし(ジミヘンなんてロックの教科書みたいなもんなんだから、プロのギタリストなら誰でも弾けるがな、というレベル。何でわざわざこの人を選んだのかさっぱり分からない)、ベースはあろうことかデップリとした黒人。学生時代にジミヘンのカバーバンドをやっていたことのある身としては、ミッチ・ミッチェルの衰え具合にも、仮にもJimi Hendrix Experienceを名乗っているバンドのショボさにもたまらなく悲しくなった。うわぁ、観るんじゃなかったぁ。

慌ててオレンジ.コートまで退避。フラメンコのユニット・LOS AGUJETAS(堀越千秋さんという日本人画家を含む4認組で、堀越千秋さんは途中、民謡「貝殻節」をスパニッシュにアレンジして歌っていました。鳥取出身なのかな)を聴きながら弥生太陽食堂的 CAFEに並んでいると、真横を大野由美子様が通過。どきどき。去年このお店で食べた汁ビーフンも美味しかったですが、この日食べた蒸し鶏ごはんも絶品。

この日はほぼオレンジの住人。その後のUAは、菊地成孔を含む今年のツアーメンバーを従えて登場。これがまたテンションの高い演奏で、さすがといった感じでした。

そして今年のサプライズだったのがFERMIN MUGURUZA KONTRABANDA。ターンテーブルやバンドネオンを含むスペイン産のレゲエ・バンドですが、曲間を空けず、矢継ぎ早にアップ・テンポなダンス・チューンを繰り出し、ほとんど初見のはずのオーディエンスをガンガン踊らせていました。全然知らないバンドでも、最高なバンドを見つけたら積極的に楽しむのがフジロッカーの良いところ。最後にはステージ前でモッシュ、モッシュ。

歌も演奏もトークも、どこを切っても「楽しい」が溢れ出す吾妻光良&THE SWINGING BOPPERSのライヴの後は、アヴァロンで原田郁子のアコースティックライヴをBGMにタイラーメン(味はまあまあ)を食べました。原田郁子のソロは、なんかギター版・矢野顕子って感じでした。

無戒秀徳アコースティック&エレクトリックを見ようかとも思っていましたが、雨も止まないし待っているのも煩わしかったので、グリーンへ行って忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSを観ました。いやもう、完璧です、この方は。年末・年始のCOUNTDOWN JAPAN出演時とほぼ同内容でしたが、何度観ても、楽しい、楽しい。まさにKING。

この日のトリは、THE CHEMICAL BROTHERS。一昨年と同様、セッティング中のBGMはKRAFTWERKの「THE MIX」。そして一曲目は「Hey Boy Hey Girl」。新曲を導入している以外は、一昨年からほとんど変わっていませんでしたが、それでも、まるでUFOの母艦が襲来したような光の渦と爆音は、苗場でしか味わえない大スペクタクルに大興奮。最近THE CHEMICAL BROTHERSを聴いていなかったせいか(ベストがCCCDだったしね)、一昨年よりも新鮮に感じました。

その後、レッドマーキーとオアシスを舞台に深夜のパーティ。オアシス入り口近くのWOWOWブースでサウスパークを観て(なんかラッセル・クロウがケンカ好きの人種差別者みたいになってた。ゲラゲラ)、レッドマーキーへ。SANTOSのDJで踊っていると、真ん前で出川哲朗似の男がナンパに失敗していました。

深夜1時、セッティングを終え、BUFFALO DAUGHTERの登場。観るのは今年三度目ですが、最新作「Psychic」からの3曲のみという、5月のSATURNとほぼ同じセット。でも、客の反応は一番熱く、大野由美子も珍しく手拍子を煽ったりして、非常に良い雰囲気でした。

その後、今年最後のお目当て、Armand Van Heldenの登場。スタジオ盤の印象から、かなりイカれたハウスなのかと思ったら、随分全うなフィルターハウスで(しかもターンテーブルは2台ともCDJ。うっそぉん)ちょっと期待外れでした。

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