三田村管打団? at ムジカジャポニカ (Osaka)

この日はムジカジャポニカに三田村管打団?を観に行きました。ムジカでは昨年の夏ぶり。ワンマン自体も久々でした。

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この日のメンバーは打楽器3人が揃ったパワフルな編成(廣田智子のご子息も前半はベビーカーに乗って声やゴーヤ型シェイカーで参加)。そして、兵庫運河でのフラストレーションを発散させてくれる至近距離での演奏(勿論、最前列にいました)。さらに、ここしばらくの新曲不足の解消のためとのことで、LIVE!LAUGH!時代のレパートリーを絡めたり、時期に合わせてクリスマスソングを盛り込んだりと趣向を凝らしたセットリストに。

LIVE!LAUGH!ナンバーは前半・後半の冒頭2曲で、「オオハラ2」はLIVE!LAUGH!のライブではアンコールの恒例だったという短い曲。他2曲はアルバムにも入っている曲ですが、「チャ・チャ」は管打団では初めて聴いたかな。LIVE!LAUGH!の魅力を再認識。

クリスマスソングは池田安友子、光田臣それぞれの結婚を祝した「おめでとう」(MCでは「まり婚」と言ってましたが、これは元々澤井まりの結婚式のために「ローマの休日」から引用して編曲したものだからだそうで、1stアルバム「!」収録時のタイトル「おめでとう」は、アルバムに入れるために適当に付けたものだそうです)のイントロ的に演奏された「ホワイトクリスマス」と、ラストがどんどんテンポアップする管打団らしさ爆発の「あわてんぼうのサンタクロース」の2曲で、「柄に無いことをします」とMCで言ってたわりには意外にマッチしていました。

そして新機軸を導入していながらも、やはり綿密なリハーサルとは無縁なこのバンドのこと。出だしでつまづく、締めで滑る、入りを間違える、曲が始まる直前に打ち合わせ……と、見事なまでのすっ転びを連発。「アザ・ブランカ」では吉野竜城が入るタイミングを間違え、メンバー同士で笑いが止まらず演奏が手につかなくなるという始末。しかしこれが不快にさせたり不安を感じさせたり空気が淀んだり、といったネガティブな方向に流れることには全くならず、客席からもステージからも「いいぞいいぞ」という空気と笑いがどんどん沸き起こります。

時に鳥肌の立つタイトな演奏(久々に聴いた前半ラストの「ハルパン」は圧巻でした)で聴衆を圧倒しながら、次の瞬間には、今のすごい演奏はなんだったのかというぐらいもんどりうってこける。「計算しない」という計算と、想定外の破綻と、本人たちが楽しいことが自然と客席まで伝搬するバンドの和気あいあいさによって、絶対に楽しいライブにしかならないという、ちょっと他のバンドではではあり得ない異様なバランス感覚を維持しているバンドなんだと改めて思いました。

終始そんな多幸感に包まれながら、気がつけばあっという間の約2時間の演奏。

「アザ・ブランカ」の出だしで武田裕里子・澤井まり・亀井奈穂子が打ち合わせをしているところを見ながら、
「僕ら来年10周年なんですけどね……まあ、初心を忘れないということで」

と森本アリが冗談めかして言っていましたが、この「洗練されない」「慣れない」「完璧にならない」ところこそがこのバンドのアイデンティティでもあると思うので、これからもずっと「初心を忘れずに」飄々とマイペースで活動し続けて欲しいものです。

<この日のメンバー>
cl 武田裕里子
alto sax 澤井まり 亀井奈穂子
tp 森本アリ 安川マナミ
tb 廣田智子 不動翔子 吉野竜城
tub 河村光司 塩田遥
percs 池田安友子
ds 塩入基弘 光田臣

<セットリスト>
オオハラ2
STEAL BEATS
クレオール・ラブコール
子供が産まれた
コッペパン
ハルパン
〜休憩〜
オオハラ2
チャ・チャ
ホワイトクリスマス
おめでとう
アザ・ブランカ
PATA PATA
キネンジロー
〜アンコール〜
あわてんぼうのサンタクロース
ハイライフ

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