三田村管打団? at うどん屋の2階 (Hyogo)

この日はうどん屋の2階三田村管打団?を観に行きました。

葉桜管打団・1階モニターに映るリハ風景

うどん屋の2階も、ここでの管打団も約2年ぶり。毎年やっていますが、昨年は金銭的理由(家族揃って7,000円強の出費)で行けませんでした。というわけで、満を持して家族揃って行って来ました。

川西能勢口から能勢電鉄に乗り換えると、アリさんらと遭遇。開場10分前ぐらいに着く予定で移動してるのになんでメンバーと遭遇してるんだろう……と思っていたら、開場は開演10分前まで遅れることになりました。その間、1階で待っていたんですが、1階には2階の様子がテレビでモニターできるようになっていて、開場までリハ風景を娘と見ていました(上の写真)。

管打団のライブは一週間前にも観ていましたが、メンバーは大幅に入れ替わっていました。
松田徹、武田裕里子、亀井奈穂子、森本アリ、塩田遥、塩入基弘の6人は先週に引き続き。更にトランペットに平岡新、チューバに河村光司、打楽器に光田臣が加わり、トロンボーンは廣田智子、不動翔子の二人と入れ替え。更に、ピアニカで松浦有希子が参加した充実の編成です。

開場間もなく演奏がスタート。うどん屋の2階は音響的にも適度なアンビエンスを持ったスペースですが、この日の編成でのサウンドは初期のキャッチコピー「ほっこり系爆裂ブラスバンド」を思い出させるダイナミックでハードパンチな音で冒頭からバリバリと鳴り響いていました。塩入氏のスネアはその一発がブラスの壁を突き破るほどのパワーで、ドラムセットが無いことが一切気にならないほど。

往路でアリさんから「3月ぐらいに新曲を沢山用意する予定が、結局全然やらず、河村さんがひとり空回りしてる」と言ってましたが、その河村氏作曲の新曲らしきナンバーがリハの大半の時間を使って練習されていて、勿論本番でも披露。管打団らしい明快なメロディの楽しい曲でした。

“おめでとう”では、「誰か最近結婚した人はいますか」とお客さんに訊いてみたものの誰もいなかったので、結婚2年目目前のご夫妻に捧げる形で演奏。ワーグナーの結婚行進曲のフレーズを、ブラスメンバーがお二人を取り囲んで吹くという演出は、ちょっと罰ゲームっぽくなっていました。

演奏中、廣田氏のご子息は楽器を鳴らしたり駆け回ったり飛び回ったりと大活躍。我が子も負けじとはしゃぎ、彼と太鼓のバチの取り合いをするほど。廣田氏ご本人はトロンボーンを吹きながらご子息を叱ったり下の娘さんをあやしたりと大忙しでした。

途中の休憩時間では、そのご子息とアリさんが後半の選曲を相談していました。その成果が後半の“なんどく列車ツアーズ”などに反映されていたようです。

“キネンジロー”のイントロの「チキチー」は、池田安友子不在の際は口でやることが多いんですが、この日は光田氏が挑戦。しかし、やってみたものの上手くリズムがキープ出来ずすぐに断念。やはりあのイントロは、池田氏の専売特許ということですね。

“ヴァソリーニャ”は、通常のアレンジでは後半のブレイクで少し出てくるスキャット部分でそのまま1曲歌い切る(でも尺は短め)バージョン。塩入氏がスネアのみ、光田氏が大太鼓のみだったのでいつも通りのアレンジでは出来ないけど、試しに歌だけでちょっとやってみた、という感じでしたが、その感じが実に管打団らしくて毎回恒例にしても良いんじゃないかと思える楽しさでした。

演奏時間は途中休憩含めてほぼ2時間。曲順はかなり怪しいですが、演目は大体下記のような感じでした。結構沢山やってくれましたね。

オオハラII
バイエルン
コッペパン
新曲?(タイトル不明)
おめでとう
旅行
ハイライフ・ヒム
なんどく列車ツアーズ
スチール・ビート
アルボラーダ
管打団、西へ
キネンジロー
ヴァソリーニャ
豊島の歌 うたおう!!

最後は“豊島の歌”をBGMにテーブルと椅子を並べ替え、うどん用にセッティング。そこに沢山の桶うどん、つゆ、薬味が運ばれて来て、お客さん、バンド、お店のスタッフ入り乱れてうどん食べまくり。コシのある絶品うどんをたっぷり味わい、家族揃って心身ともに満たされた気分で帰路につきました。

選曲はかなりざっくり、その場の気分で決めながら次の曲を決め、“ヴァソリーニャ”に至ってはどこをどう歌うかをその場で説明し、伝わってるのかどうか分からないまま見切り発車するような勢いで、出来るだけ何も準備しないで、出来るだけ手探りで構築していく管打団の面白さは、こういう、お客さんの数もそこそこ、子供の比率高め、無駄な緊張感が生まれない空気感の中でより濃く出てくるなぁ、と改めて感じました。ライブを何度も観てますし、同じ曲を何度も聴いているんですが、未だ新鮮で、新たな発見も尽きないのは、やはりそんな、安定せずにずっとグラグラしながら活動し続けているからなんでしょう。

(なにせ、どの曲もところどころちょっとアレンジを変えているように聴こえるんですが、それがアレンジなのか失敗なのか、最早分からないんですから……)

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!!! 三田村管打団?

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