赤犬 vs DMBQ at CLUB QUATTRO (Osaka)

今日は、心斎橋クラブ・クアトロに「赤犬 vs DMBQ」を観に行きました。

オープニングアクトは、最近気になっていたバンド、ミドリ
まずはベース、キーボード、ドラムスでのインストから始まったんですが、よくあるオルタナ・パンク系のバンドの「上手くないけどグルーヴすげえ」とは一線を画した「全員上手くてバンドアンサンブルも見事」でびっくり。ハードコアな音を出している中にもジャジーな要素が見え隠れしていて、特にキーボードは、キース・エマーソンをちょっと山下洋輔調にしたような、メロウなタッチからフリーキーなフレージングまで、巧みに弾きこなしていました。

そんなバンドサウンドの上をボーカル&ギターの後藤まり子がセーラー服姿で叫び、暴れ回り、ギターをガッ弾く。三上ちさこのような暗さと破壊衝動に、エロさを痛々しく乗せてる感じは、椎名林檎のような計算づくの大人の世界と違い、リアルで、悲しい。
この日の、ベスト・アクト。

続いて、新ドラマーを迎えて完全復活したDMBQ。前回観た時には「ロックバンドとしてはギリギリ」というぐらい暴走してましたが、今日観た彼らは、楽曲を手堅くプレイしていて、吉村由加在籍時のライヴを彷彿とさせました。

ただ、DMBQの曲は基本的に「70年代かぶれなだけで全然面白くない」と思っているので、最後に壮絶なノイズをまき散らしながらドラムセットをフロアにガンガン投げ飛ばすまで、結構辛かったです。やっぱり一回あの「全員イカれたパフォーマンス」観ちゃうとなぁ(あの時は、会場ガラガラだったからブチ切れてあんな風になってたのかな。今日は客も多かったし増子氏も機嫌良さそうだったし)。

最後は赤犬。2月に観た時と、全体的な流れは同じ。ただ、赤犬が主役のイベントということもあって、赤犬ファンが大量に詰めかけ、フロアの盛り上がりは今日の方が遥かに凄かったです。ただ、逆にバンドのギャグは少々滑り気味(梅沢富美男と前川清のモノマネはくだらな過ぎて大好きでしたけど)だったのは、やっぱりアウェーのほうが実力を発揮するバンドということでしょうか。
それでも最後にはフルチンでサーフィンクラウド状態になり、歌いながらオナニーするんだから、やっぱり徹底してるなぁ、馬鹿を。と、妙に感心してしまいました。結局、ライヴは絶対楽しいしね。毎回同じ曲ばっかりやってるのに。

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