毎月慈善団体に寄付してみるシリーズ・その14:ベネズエラ

昨年4月より始めた、毎月どこかの慈善団体に、「金額を明示して」寄付するシリーズ。今回はベネズエラからの難民支援です。

ベネズエラといえば、アメリカのジョージ・W・ブッシュ政権時に当時のチャベス大統領が反米姿勢を強調していたことが印象に残っています。当時は9.11後のアメリカの中東への侵攻が批判されるべきものであったこともあり、過激ながらもチャベスの発言や左翼思想はわりと好意的に見ていた気がしますが、じきに雲行きが怪しくなり、政権批判をするメディアへの締め付けや大統領の無期限再選をはかるなど、独裁色が強くなりすぎてしまった印象でした。

チャベスのがんによる闘病、そして死去については報道を目にした記憶がありますが、その後あまり情報を追わなくなっていました。しかしその間、チャベスのもとで副大統領を務めたマドゥロが大統領になると、不正選挙、ハイパーインフレ、治安・都市インフラの悪化、南米各国らからの孤立と、状況はさらに悪化していたようです。

反政権のデモが頻発し、今年4月に発生した反マドゥロのクーデターは政権を終わらせるに至らず、結果、毎日1,000人近くが避難民としてベネズエラを脱出しているとのことです。

なりふり構わず権力の座にしがみつくその態度は、ムガベ政権時代のジンバブエを彷彿とさせます。ベネズエラの人々の絶望感を思うと、気が遠くなりそうです。

ベネズエラからの難民に対する支援活動は、探してみたところなかなか見つからず、結局UNHCRだけでした。いつもだと、大きな団体には寄付していませんが、今回は選択肢がないので、こちらに寄付することにしました。

今回も、「あなたが救える命」に書かれた「100万ドル稼ぐ人は収入の5%」という基準と自分の収入、普段の「無駄な支出」を計算した上で算出した金額「6,000円」を寄付します。

このブログでの繰り返しになりますが、寄付金は、そのお金を1円残らず被支援者のために使う、というものではありません。慈善団体は、支援がしたいけどできない僕らの代わりに、目となり、耳となり、手足となり、支援をしてくれているのです。ですから、寄付金とは、彼らが情報収拾し、世界の現状を知り、実際に支援するための資金として使ってもらうものです。これを不満に思う人がいるなら、一度「あなたが救える命」を読んでみてください。寄付という行為そのものに対する考え方が変わるはずです。

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