二階堂和美 at martha (Osaka)

この日はmartha二階堂和美を観に行きました。

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去年はウリチパン郡のレコ発with frogsHOP KENDouble Famousと、彼女のパフォーマンスを観る機会に恵まれましたが、ワンマンとしてはシャングリラでのレコ発以来。しかもアコギ一本でのカフェライブという、これ以上無い贅沢さですが、ステージから見て左手窓際の、背もたれ肘掛け付きのふかふかの椅子にくつろぎながら、美味しいケーキに舌鼓を打ちつつ(抹茶ショコラは、たまらん美味でしたよ)間近で歌を聴く、という、罰が当たりそうなほど贅沢なシチュエーションでした。

ライブは二部構成で、前半は少し短めに、オリジナル曲とリクエスト曲をその場で織り交ぜた構成。名曲中の名曲「脈拍」で始まるも、ギターの音量がリハーサルよりも大きかったらしく「ギターこんな大きかったでしたっけ」などと言いながらイントロをつま弾き、歌い始めるかと思ったら「分かりました、このEQってとこが違ったみたいです」と体制を立て直してやり直す、という、相変わらずのニカさんペース。どことなく漫談口調のMCと相俟って、こういうところが彼女の魅力なんですよね。

「ショッピン・ブル」を歌い終わると、早速リクエストコーナー。がしかし、出だしから「あ、それ、このあと歌います」の連発。まあ、始まってすぐにリクエストって、そりゃ分からんだろ。それに、この後何やるか分かっちゃうっていう。そんなやり取りも含めて楽しいわけですが。

結局、「日向月」、「悲しい酒」、「関白宣言」などを演奏。「関白宣言」はユアソンとの共演が涙が出るほど素晴らしいんですが、この日のアコースティックバージョンにも、やはり目頭が熱くなってしまいました。

「夕方」の時には、同行した嫁(妊娠20週目間近)が胎動を感じたそうです。音楽センスのいいコが生まれてきそうですね。

「真夏の果実」、「夏のお嬢さん」と、夏の歌で前半は終了。

後半は、「ニカセトラ」を中心に、季節の流れを追いながら、オリジナル曲も織り交ぜての長めのセット。

「蘇州夜曲」に始まり、「世界でいちばん熱い夏」、「赤とんぼ」、「雪の降る街を」というアルバムからの選曲に「ハローグッバイ」や「いくつもの花」、「時が流れても」、「Lovers Rock」と、オリジナル曲を季節に合わせて挿入したスペシャルメニュー。特に後半は、曲間を空けずに緊張をどんどん高めながら冬の情景に入り込んでいく、この日のハイライトでした。

最後は「思い出のアルバム」。僕にとっては初めてニカさんのライブを観た時、最後に歌ったこの曲に限りなく感動し、大ファンになったという経緯があるので、感慨深い一曲でした。

アンコールでは、明るく楽しい「あなたと歩くの」、「幸せハッピー」で盛り上げ、本人も踊りまくって盛り上がり、最後に、歌いに歌いきり、汗が光る顔とかすれかかった声で、フランス語〜日本語で歌う、「Nikaidoh Kazumi US tour 2003」でもお馴染みの「愛の讃歌」を熱唱。いやもう、本当に素晴らしい。

冒頭にも書きましたが、こんなに贅沢なライブは、他にはなかなかあり得ないでしょう。

まるで夢のような3時間でした。

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