今日はShangri-Laに二階堂和美を観に行きました。
最新作「二階堂和美のアルバム」からの楽曲を余すところ無く披露する、正に「レコ発」の名にふさわしいライヴですが、ディープなスタジオ・ワークで隅々まで作り込まれたサウンドを、ゲストとして出演した赤犬、渋谷毅、mama!milkがリアレンジしてプレイする、という、一夜限りの実に贅沢な趣向。
個性的にして協力なサポートメンバーをバックに、天まで届くような伸びやかな声から、ブルース、シャンソン、昭和歌謡、と、変幻自在に歌い上げます。
白眉は、赤犬フルバンドをバックに従えての「Lovers Rock」、そしてラストにアコギ一本単音弾きで歌詞をアレンジして歌った「想い出のアルバム」。
「Lovers Rock」は歌い出しの瞬間から意味も分からず涙ぐんでしまい、クリシェにハマりまくった甘美なトランペットソロでメロメロになってしまいました。生で聴いて改めて思い知らされましたが、この曲、メロディのパワーが凄まじいです。
そして、誰もが聴いた/歌った憶えのある「想い出のアルバム」。まるで、産まれ、恋をし、一緒になって、子供が出来、別れ、一人静かに眠りにつく瞬間、全ての思い出に記憶を巡らし、また産まれてくるかのような、温かくて、切なくて、幸せと寂しさが表裏一体となったような歌詞と歌声に、完全にノックアウトされました。素晴らしい。演奏終了後、お辞儀をしてステージを去る姿に拍手を送りながら、あまりの感動に声も出せず、溜め息すら飲み込んでしまいました。
久々に、「言葉を失う」ほど感動しました。
二階堂和美のアルバム | |
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二階堂和美
ブルース・インターアクションズ 2006-08-04 おすすめ平均 |