この日は堺市民会館にEGO-WRAPPIN’を観に行きました。RAMAで観て以来だったので、3年ぶり。何だか、もっと遠い昔のような気がしますが。
しばらく間が空いていて、アルバムも全然チェックしていなかったんですが、この日聴いた新曲はどれも快活で力強く、「merry merry」の頃の、EGOのパブリックイメージと格闘していた、追いつめられたような悲壮感は全く無く、いい感じでバンドの活性が上がっているな、という印象でした。
「PARANOIA」で始まり、「A Love Song」や「カサヴェテス」など、新旧織り交ぜながら進行するステージは、素晴らしいパフォーマンスだったんですが、ホール公演という会場の制約があり、ライブハウスなどスタンディングの会場で聴く感覚からすると、ちょっと客観的に観てしまうような空気があり、その辺りが少し残念。
……と思っていたら、中納良恵氏が「EGO-WRAPPIN’のライブは自由や。指定席は自由席や」と客席を煽り、「かつて..。」が始まると、お客さんはステージの前にどんどん集まり始め、そこから火がついたように、とっておきのファスト・チューンの乱れ打ち、といういつものパターンになだれ込みます。ステージ前は完全にライブハウスと化し、下手なライブハウスよりもホールの方がステージが低いので、中納氏も拳を振り上げるお客さんの手をバンバン叩いていき、挙げ句、ダイブしそうになるほど。今まで何度もホールコンサートを観てきましたが、この規模の会場をライブハウスに変えてしまうアクトは初めて観ました。恐るべし、EGO-WRAPPIN’。
アンコールでは、今まで一度も生で聴いたことが無かった「色彩のブルース」も演奏してくれて、もうお腹いっぱい大満足。
帰りに、駅でビアーズ・パパのシュークリームを買って帰りました。
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EGO-WRAPPIN’
TOY’S FACTORY Inc.(VAP)(M) 2008-10-15 おすすめ平均 |