小島麻由美 at Bar Muzse (Osaka)

この日はBar Muzseに小島麻由美を観に行きました。

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会場のBar Muzseは、基本は飲み屋なのでステージらしいステージは無いものの、演奏できるようなスペースが客席より一段低いところにあり、ステージと客席の間は境目が無く、彼女もモニタースピーカーよりも前に歩みだし、最前列のお客さんの間に入るように歌うこともしばしば。

前回観た九段会館で遠くから眺めていた小島麻由美が、ものすごく間近で観られただけでも嬉しかったですが、演奏が始まると、バンドのアグレッシブさにびっくり。

今回のツアーメンバーはギター、ベース、ドラムスというストレートな編成でしたが、特にドラムスのハッチハッチェルの存在が大きく、ドカドカと打ち鳴らされる轟音クルーヴが、楽曲をエネルギッシュに疾走させます。特に、結婚相談所から黒革のブルースの破壊的なまでの怒涛の流れ、後半の「ポルターガイスト」での素晴らしいドラムソロに始まる無呼吸爆走ナンバーの連発は正に圧巻。

演奏以外でもハッチハッチェルは大活躍で、MCでは喋りまくり、三三七拍子やお馬鹿な独唱ででバーの空気を宴会ムードにするし、途中休憩の間は、客席でお酒を飲みながらお客さんとコミュニケーションしていて、殆ど楽屋にいませんでした。

塚本功のギターもいつになくハードに掻き鳴らされ、アップテンポのナンバーでは相乗効果でヒートアップ。また、そんなバンドの勢いを見込んだかのように、セットリストも勢いのあるナンバーが多めで、後半に向かうに従って、どんどんテンションを高めていく展開に会場中大盛り上がり。

久々に観た小島麻由美も、コケティッシュな声と、作り切らない表情と身のこなしが相変わらずチャーミングでした。曲にしてもそうですが、ここ最近の彼女は、自分自身は全く変わらず、周囲だけを微妙に変化させる、ということで魅力を磨いているような感じがします。

お客さんのテンションも、100人限定ということ、バーという彼女にぴったりの雰囲気だったことも上手く作用して、終始ステージに向かって声が飛び交う賑やかさで、久々に大阪らしいライブの感じがして楽しかったです。メンバーの皆さんも楽しんでいた様子。

色んな点で非常に濃厚な2ステージ約2時間半。体中が音楽の楽しさで満たされるような、帰路もニヤニヤしてしまいそうなほど充足感に溢れた時間を過ごすことが出来ました。

〈セットリスト〉
【1st Stage】
眠れない夜
ペーパームーン
先生のお気に入り
セシルのブルース
マイモンキーはブルー
結婚相談所
黒革のブルース
赤い帽子
サスペリア!
砂漠の向こう

【2nd Stage】
メリーゴーランド
恋の極楽特急
大きな地図
眩暈
ポルターガイスト
ハートに火をつけて
嘘つき娘
茶色の小瓶
蛇むすめ
パレード
ひまわり

〜アンコール〜

ラストショット

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