夏のあくび1周年記念祭 at ムジカジャポニカ (Osaka)

この日はムジカジャポニカで行われた「夏のあくび1周年記念祭」に行ってきました。

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ムジカ自体は昨年の三日月スープワンマン以来。最近ムジカでカレーを頼んでなかったので久しぶりに食べてみたら、注文してから出てくるまでの学食並みのスピードと思った以上のボリューム感に驚くやら嬉しいやら。

オープニングアクトのヤッホーズJaajaを観に行った時にも観ていたんですが、特に何も書かなかったのは、何も書くことが無かったから。夏のあくびのイメージには合っているとは思いましたが、どうにも魅力を感じない演奏/キャラクターなんですよね。音楽にとって大切な何かが決定的に欠けているような気がします。

続いての白い汽笛は、アコギ/ボーカル、ベースの二人にオルガン/ピアニカを加えた編成。シンプルながら歌心のある各楽器の演奏が素晴らしく、歌ものでもインストでも境目無く、静かに、ゆっくりと胸の奥まで響いてくるような、優しくも味わい深い魅力がありました。

ムーズムズは、コーネリアス的なミニマリズムとトリップしそうなサイケデリアが融合した独特の世界観でムジカの空間を支配。音の力強さとユーモアセンスには、確信に裏付けされた説得力が感じられます。

そして1周年のトリをつとめたのはシャムキャッツ。CDで聴いた時に感じたフェミニンな感じはほぼ皆無な熱く激しい演奏で、太く強く打ち鳴らされる第一音から度肝を抜かれました。

一点に向かって一瞬でエネルギーが凝縮されるようなアンサンブルのタイトさもさることながら、キース・ムーンの如き身のこなしで全身を揺さぶりながらヘヴィなアタックを決めるドラムスの迫力がとにかく圧巻。

ボーカルも立ち居振る舞いがとにかく格好良く、マイクの前に立つとセクシーさを増す、実に華のある存在感です。「忘れていたのさ」のイントロでモノローグのように弾き語っていた姿に、理想的なロックスターのイメージを見つけたような気がしました。

この日、ライブの前に視聴会イベント参加してもらった際、チョイスする音源がHowlin’ WolfやTortoise、タイの古いヒット曲だったり、John Lee HookerのLPなどに反応してくれていたことから、さまざまな音楽への造詣の深さは垣間見えたんですが、ライブを観ればそのバックボーンが数十年前の録音の物からくるりに至るまで、すっかり飲み込んで血肉にしてきたことがよく分かりました。
この日もとても楽しいイベントでした。夏のあくびはいつも楽しいので、みんなわざわざ行くといいと思います。サッカー観戦あるから行かないとか言う人は阿呆です。

はしけ
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