この日はHARD RAINで行われた「夏のあくびその19」に行ってきました。
オープニングのさよならは、ストラト一本での弾き語り。歌も曲も結構良かったんですが、綺麗にまとまりすぎているのか、サラッとし過ぎな感じがしました。もう少し癖や特徴があればなぁ、といったところ。
宇宙人は、演奏のタイトさとロリータボイスの組み合わせが相対性理論を彷彿とさせるようなバンドでした。演奏の端々に感じられる音楽的なバックグラウンドの広さが、上手く独創的なコンポージングに繋がっているし、表現力も申し分無し。このバンドは面白いですね。また観たいです。
埋火はギューンカセット祭以来久々に観ました。これまでベアーズでしか観てなかったんですが、ハードレインの音で聴くとリバーブの深くかかったギターの透明感が増し、ベースはより太く響き、ドラムスはよりパワフルにリズムを刻んでいました(志賀加奈子が汗だくになってドラムを叩きまくっているのは初めて観た気がします)。特に後半での、“ロックの如し”なナンバー二曲(前回聴いた曲と、多分初めて聴いた曲)が圧巻。ややボーカルが聴こえ辛かったのが残念でしたが。
観るたびに艶と深みが増しているように感じる埋火ですが、加えて新作へ向けてのモチベーションがフレッシュさも生み出しているようで、これからがますます楽しみです。物販では、見汐麻衣「ひきがたり2」を購入しました。
最後のシャムキャッツは、夏のあくび一周年以来。前回観たムジカジャポニカはステージが狭く、「押し込めた」感じの否めないステージでしたが、HARD RAINはもう少し余裕もあり、夏目知幸もステージ狭しと汗を飛び散らせながら動きまくっていました。
サウンドシステムも良好で、楽器の音が鼓膜を貫きガツンッと届く感じ。
音から発せられる圧倒的な自信と説得力からバンドの状態が非常に良好であることを感じられ、アンサンブルの生み出す強固なグルーヴはより破壊力を増しており、新しい曲を次々とステージにかけていく「攻め」の姿勢も含め、半年観ない間に、また更に「先に進んでいる」感じがしました。一点に踏みとどまって思考にふけるのではなく、まさしく「不安でも移動」の精神なのか、常に前進し続けているような熱さには、観ていて興奮せざるを得ません。
これまでもこれからも、見逃せないバンドですね。物販で「DEMO SINGLE SERIES 3」を購入。そろそろ、本番アルバムに期待したいところです。
TOKYO NEW WAVE 2010 | |
オムニバス ARTLESS NOTE andymori 太平洋不知火楽団 SIAMESE CATS オワリカラ SEBASTIAN X the mornings 東京カランコロン 壊れかけのテープレコーダーズ SuiseiNoboAz
ビクターエンタテインメント 2010-07-07 |