Jaaja at HARD RAIN (Osaka)

この日はHARD RAINJaajaを観に行きました。

まずは布製のごつい覆面姿で客席後方で演奏開始。アコギ、アコーディオン、アンデス25F、ウォッシュボードでのバルカン風サウンドに間もなく心は鷲掴み。

ステージに上がり、アンデス25Fをウッドベースに、ウォッシュボードをトランペットに持ち替えて緩急の激しいジプシーなナンバーへ。

ここでマスクを外し、長い髭をたくわえた顔のボーカル/ギターがふにゃっとした声でMC。ここからはその弾力のある声による歌もの。ポルカ、ワルツ、タンゴなどエキゾチックなテイストを交えながらも、借り物のような軽さは無く、愁いと渋味が漂う味わい深さ。歌も、ひね繰り回さない素直な言葉を並べても心に染みる説得力があります。

昔、渋さ知らズがヨーロッパツアーをした時に現地の人から「お前たちは部族か」と訊かれたというエピソードがありますが、ふとそれを思い出しました。MCで、ヨーロッパで雑貨やCDを売りながらヒッチハイクの演奏ツアーをしていると言っていて、さもありなんと納得。

ルーマニアを旅した時のことを歌っても、自身の子供時代のことを歌ってもブレない強い音の力。どこかで聴いたことがありそうで、そのどれでもない。それは、生き方そのものが音に結実しているからなのでしょう。

名古屋にこんなジプシーのようなバンドがいることに驚き、その音からほとばしる、味わい、風、景色、匂いの豊饒さに感動しました。素晴らしい。また観たいです。

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