『grind mirrorball』releaseparty!! in osaka at sunsui (Osaka)

この日は鰻谷 燦粋で行われたで行われた狂うクルーのレコ発イベントに行って来ました。

体調不良のために遅れて会場入り。cavilll+池田武史には間に合わず、着いた時にはOPTGULの後半戦でした。

OPTGULは正に期待通りといった感じで、オプノイズとビートボックス&ラップのインプロヴィゼーションは相性抜群。攻撃力最強同士のフルコンタクトといった趣でした。

mortalizedは初見でしたが、研ぎ澄まされた鋭いビートが超高速で叩き出されるサウンドは容赦無い強烈さ。ボーカルはデス声ながらもうねるような抑揚があり、表現力派豊か。こういう極限のような音楽を聴くのも久々だったというのもあり、かなり楽しめました。

HARDCOREDUDE×プンクボイは、軽快なハードコアパンクのHARDCOREDUDEと、打ち込みのダンスビートに怒号を乗せて歌うプンクボイとのコラボレーションでしたが、最初は合わせて演奏していたものの、途中からは、それぞれが自分の曲をやり合うだけの、奇妙なコラボレーションに。打ち合わせ不足によるグダグダな進行も含め、ぐしゃっとした、わけの分からない状態がなかなかに面白く、このイベントの持っていた、「ハードコアだけど、何となくくつろいでしまう居心地の良さ」を象徴していたようにも思います。

河端一+竜巻太郎は、河端の「30分で30曲やります」のMCとともに、怒涛の全力疾走ハードコアチューンを矢継ぎ早に連発。「今、何曲目か分かってんのやろうな」「3曲メドレーのつもりが4曲やってしまいました」と、聴き手をはぐらかしながらのパフォーマンスは、実に壮絶。どれだけスピードを上げても、腰に来る重くタイトなビートが全く減衰しない、それでいて一音一音がグルーヴするようなしなやかさを兼ね備えた竜巻太郎のドラミングは、非の打ち所がないほど素晴らしいです。

最後は狂うクルー+吉田ヤスシ。狂うクルーは初見ですが、CDで聴いていると爆音ノイズの嵐で極めてエクストリームな印象がありましたが、演奏は意外に端正で、NATSUMENのカオスなところを整理して、一点集中で研ぎ澄ましたような印象でした。

ゲスト参加の吉田ヤスシは、そのカオスを一手に引き受けたかのような狂気のオーラを放ったボイスパフォーマンスで、フロアとステージをガッチリと結びつけていました。

凄まじく濃い内容のイベントながら、それぞれ全く味わいの違う演奏の組み合わせと、幕間のキンクキトラのDJが生み出す千鳥足的ごった煮サウンドによって、トゥーマッチ感の無い、程良い心地良さを生み出していて、最後まで肩に力を入れずにゆったりと楽しむことができました。どのアクトもまた観たい、と思わせてくれるイベントでした。

今月はオイシイオンガクホープ軒夏のあくび、そしてこの狂うクルーレコ発と、個人イベンターの方の企画に集中して足を運びましたが、どれも本当に楽しかったし、それぞれ主催者のカラーが出ていて、大手興行屋の作る紋切り型の企画や著名バンドを集めただけのフェスとは違う、それらでは補えない部分を補完しているという意味でも、改めて個人イベンターの存在の大切さを感じさせられた1ヶ月でした。

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