ALCHEMY NOISE EXPO 2010 at Namba BEARS (Osaka)

この日はNamba BEARSで行われた「ALCHEMY NOISE EXPO 2010」に行ってきました。

トップバッターのJOJO広重×岡野太デュオは、ノイズと言うよりギターとドラムスのフリーインプロビゼーション。音圧が控えめだったこともあってか、やや精彩を欠いていた感も。

続いてのZoat-Aonは、こちらもノイズと言うよりエレクトロニカかアンビエントか、といった雰囲気。途中で機材トラブルのために演奏が中断してしまったものの、不穏なドローンの中からじわりとノイズが浮かび上がるサウンドはかなり好みでした。

地獄変は、ギター一本のみでの叙情的でドラマティックな演奏。やはりノイズと言うほど激しくはありませんでしたが、シンプルな奏法でストーリーを感じさせるギターソロはなかなかの聴き応え。

そして最後のKeranenは、この日唯一の激烈爆音ノイズ。ハンドマイクに多数のコンパクトエフェクターを駆使して色とりどりのノイズを撒き散らす、というスタイルですが、テンポよくつまみをいじり、めまぐるしく音色を変化させるプレイスタイルは、ある種の疾走感や明快な展開による分かり易さも兼ね備え、言葉通りの意味で言えば正に「ヘヴィ・メタル」という感じ。久々に楽曲的な格好良さを感じたノイズパフォーマンスでした。写真ではストイックでシリアスに見えますが、実際は明るくアクティブな調子で、本人もとても楽しげでした。この日のベスト・アクト。

各アーティストそれぞれ全く違う個性が打ち出された充実のイベントでした。お客さんが少なかったのが非常に残念。

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