渚にて at ムジカジャポニカ (Osaka)

この日はムジカジャポニカ渚にてを観に行きました。

「都会の迷子さんvol.6〜迷子さんぶらり旅 大阪編〜」というイベントでした。さんましめさば、前野健太、ぱぱぼっくす、三輪二郎と、フォークなアクトが揃いながら、DJのなんのこっちゃい西山。は、想い出波止場、グラインドオーケストラなど、痛快アバンギャルドな選曲(+音楽ファン丸出しMC)でかなり最高。この手のDJで面白いと思ったのは初めてだなぁ。DJだけでもまた聴きたい。

渚にては、「渚にて(柴山シンジ)」というクレジットが気になっていましたが、柴山氏、ベースの山田隆司氏のデュオ編成で、竹田雅子氏はおらず。柴山氏は自分の前に来るようにバスドラを設置し、ギターを弾き、歌いながら、時折ペダルを踏む、というスタイル。宇宙祭りの時のように、完全に一人で演奏してくれた方が良かったような気もしますが、いずれにしても、柴山ワールド全開の素晴らしいステージでした。

竹田氏のいない分、というか、柴山氏の演奏はいつになく熱く激しく、爆音ギターをかきむしりながら、息があがるほどに絶唱。「走る感じ」では、オリジナルのキーを振り絞るように歌い、激しくソロを弾いた後、エンディングでは完全に息切れしてしまい、ベースだけが「……あれ」という感じで少し続いてから尻切れで終了。山田氏が「まじっすか……」と言ってたのがおもしろかったですが、いやこれはこれで、アリだと思いますよ。

1時間足らずの中で、新作「よすが」のナンバーをメインにしながら「花とおなじ」などもプレイした密度の濃いステージでしたが、やはり竹田氏がいないと、色々制約もあるので、レコーディングの時のフルメンバーでステージに立ってほしいものですが……。

ステージ開始前のセッティング中、羅針盤や山本精一氏の歌う「夢の半周」がかかっていると、セッティングを終えるや否や「山本はもうええっ。ここからは柴山ワールドや」と言って曲を止めさせる一幕も。その後ぼそっとつぶやいた 「友達やけどな。音楽ではライバルや」が、たまらなく格好良かったです。ロックです、この人は。

よすが
よすが 渚にて

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