今日は、京都烏丸のshin-biにさかなを観に行きました。
shin-biは京都精華大学傘下のアートスペースで、アーティスティックな商品が立ち並ぶショップ(どらビデオのDVDも……)の一角に小さなギャラリーも併設されており、そこでは西脇氏の作品展も行われていました。西脇氏の作品を生で見るのは初めてだったんですが、実物の存在感は圧倒的。
さかなのライブは、2004年の磔磔40周年の時以来だったので3年ぶり。全編二人のみでの演奏、というのは初めて見ました。
いやしかし、やっぱりさかなのライブは本当にいい。
shin-biのイベントスペースは、基本はトークイベント向けのような、言わば会議室のような部屋なので、PAが万全とは言いがたく、音のバランスも今ひとつでしたが、そんなことはさておき、とにかく、いいライブでした。
ギタ―を弾き、歌い、タップシューズでリズムをキープする、というハードワークをこなすpocopenさんは、緊張と緩和を同時に発しているようで、リズムは時々ユルくなり、ギターも変幻自在に弾きこなしていたかと思うとあっさりトチってしまい、歌い出すと誰もが引き込まれるであろうあの素晴らしい声が、MCでは先走ったとぼけた噛み合ない喋りで、観客と西脇氏を戸惑わせる。
そのどれもが、黙々とフレーズを奏でながら時々嬉しそうに笑みを浮かべる西脇氏とpocopenさんのチャーミングなルックス、そして何よりも、胸の奥をくすぐるようなたまらないメロディと言葉で紡がれた歌の数々の前では、総てが愛おしく、何もかもが赦せてしまうわけです。
2時間、木製のフラットな椅子で座りながら聴いているのは若干の苦行めいたものを伴いましたが、終わってしまうと、もっと聴きたい、もっと聴きたい、と、欲望が首をもたげてきます。
今回観て改めて感じたんですが、さかなは、その空気感と言うかまったりさ加減が、「京都に合う」と強く感じました。
また近いうちに、京都に来てほしいな。
Sunday Clothes | |
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さかな
インディーズ・メーカー 2006-04-27 |