この日は「SUMMER SONIC 06」に行ってきました。昼過ぎにコスモスクエア駅に到着すると、見事に晴れ渡っており、茹で上がりそうなほどの暑さの中、リストバンド交換のために一路インテックス大阪へ。
リストバンド交換を終えると、「まずは飯だな」ということで、AQUA STAGE内のフードコートで焼き飯と餃子を購入。爆音でサウンドチェックしていたのでとっとと退場し、鉄道模型を見ながら昼食。試乗会のようなことをやっていて、家族連れの方が楽しんでらっしゃいました(サマソニの客じゃないですよ、コンベンションのお客さんね)。
蒸気機関車の模型も走ってたんですが、最近の鉄道模型って凄いらしいですね。ちゃんと石炭入れて蒸気機関で走るんだそうです。現物の設計を丸ごとミニチュアで再現出来るんですって。
閑話休題。
MOUNTAIN STAGEでTHE RAPTUREを観ました。初見だったのでかなり楽しみにしてたんですが、なんだかまとまりの無い演奏で、今ひとつ曲のポテンシャルガ発揮出来ていない感じ。曲によってテンションのムラがあり、ガチッと決まっている時もあればユルユルの時もあり、特に「House Of Jealous Lovers」の締まりの無さにはかなりがっかり。んー、残念。
終わって会場を出ると、くるり目当ての長蛇の列が出来ていたので、「並んでまで生で観たいバンドじゃないな。演奏普通だし汗だくの岸田怖いし」となってOASISへ。
エンタメSHOWを観ながらケバブサンド食べたりうどん食べたりタピオカジュース飲んだり、たっぷりくつろぎました。エンタメSHOWは、漫才や演芸など色々ありましたが、フェス慣れしていることもあってか、ポカスカジャンが頭三つぐらい抜きん出て素晴らしかったです。演奏技術の高さが、サマソニ的にもポイント高かったようですね。
18時を回った時点で、DAFT PUNKに備えてMOUNTAIN STAGEへ。多分この日、たくさんの人が悩み抜いたに違いない「DAFT PUNK観るかMETALLICA観るか」ですが、ライヴのレアさを取ってDAFT PUNKにしました(後で聞いた話によると、METALLICAはスロー・テンポの曲も多く、「MASTER OF PUPPETS(これと「RIDE〜」はリマスターされてたのよ。さあ中古盤屋で探しまくろうっ)全曲演奏」という、一瞬魅惑的で冷静になると結構退屈な企画があったりと、悲喜こもごもだったようです)。
MOUNTAIN STAGEに入ると、SCRITTI POLITTIが最後の曲を演奏中。ノーチェックだったんですが、結構格好良かったので、最初から観ておけば良かったとちょっと後悔。
そしてトリ前のバンド、THE CHARLATANS。このバンドも初耳でしたが、わりと好きな感じだったので、曲も知らぬままヨレヨレと踊ってました。やっぱりUKバンドは良いよねぇ。
THE CHARLATANS終了後、セットチェンジに入ると、ステージは黒い幕で覆い隠されてしまい、中で何が行われているのかさっぱり分からない状態に。
身動きが取れないほどの満杯の客と空調の利いていない蒸し暑さの中、わくわくどきどきしながら待つこと数十分。開演時間を15分ほど押したところで、不意に鳴り響く「未知との遭遇」のあのフレーズ。黒い幕が(ややもたつきながら)左右に引かれると、ステージ上には巨大なピラミッド型のやぐらが組まれ、中央には二人のロボットDJ。
痙攣したようなボイスサンプリングから、爆音で鳴り響く「Robot Rock」。しかし曲はCDで聞き慣れた状態で停滞すること無く、自曲とのマッシュアップを繰り返しながら様々な「Daft Punkクラシック」へと繋がっていきます。「ALIVE 1997」の発展型と言えるかも知れません。
背景のビジュアルとピラミッドの各面に映し出される映像、フレームを走り抜けるライト、アクティブなライティングが熱暴走して踊り狂うクラウドを一層盛り上げる中、やはり最大の盛り上がりは、「Aerodynamic」の鐘の音に導かれて一瞬の静寂から始まった「One More Time」。頭の中を過ったのは、クレイダムールのイベントでDJ来日するはずだったギ=マニュエルが突然キャンセルし、UNDER LOUNGEで同曲で大合唱した時のことでした。
約80分、全身びしょぬれになりながらひたすら踊り続けていました。「Homework」とは明らかに方向性の違う「Discovery」「Human After All」という作品を重ね、ライヴ出演から遠のいていくことで(そして、およそライヴ・パフォーマンスには向いていないロボットと化すことで)、最早「ALIVE 1997」のようなハードコアなハウスのプレイは出来なくなったんだろうと思いこんでいましたが(確かにヒットパレード的マッシュアップはちょっと電気グルーヴっぽさがありましたけど)、想像以上のパフォーマンスを見せてもらえました。待ちこがれた甲斐があったというものです。
……で、次の来日はいつになるんでしょうか……。
ALIVE 1997 | |
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ダフト・パンク
東芝EMI 2001-10-06 |