SUMMER SONIC 05 (Osaka)

「SUMMER SONIC 05」に行ってきました。
完全にNINE INCH NAILS目当てだったので、家で昼食を済ませてからダラダラと南港へ。

まずは野外ステージでTHE MAD CAPSULE MARKETSを観ました。2、3年ぶりぐらいで観ましたが、特に変化もなく、冒頭から「OSC-DIS」の曲ばかりやってましたが、PAのせいか、音がバラけて聴こえて、なんかまとまりの無い印象を受けました。やっぱり音のいいハコでガツンと聴く方が、このバンドは良いかな。まあ正直、「CiSTm K0nFLiqT」がCCCDで出た時点でバンド自体への興味も薄れてたし(UK盤のエンハンスドで買ったけど殆ど聴いてないし)、今更何の発見があるわけでもないので、MCが入ったところで退散。

すこしインテックス大阪内をうろうろしてから、マウンテンステージで電気グルーヴ×スチャダラパーを観ましたが、これは凄く楽しかったです。アルバムからの曲のみの演奏で、個々の名義での曲はやりませんでしたが、そもそも瀧と卓球が同じステージに立っている姿を見たのが久々(去年のWIREを見逃しているので)なら、卓球があのよく通るデカい声で歌うのを聴くのも久々だったので、それだけでも楽しかったんですが、今やすっかり不定形になった電気のライヴ・パフォーマンスと違い、歌詞のある曲をカッチリ演奏している「初期の電気」っぽさが、なんだか嬉しかったです。MCも大して面白くなかったんですが、ダラダラユルユルとしたオヤジどものパフォーマンスに、終始頬が緩みっぱなしでした。楽しかったな、本当に。

会場を出ると、インテックスのスクリーンにDEEP PURPLEの生中継が映っていました。ちょうど、「Smoke On The Water」のサビを客とコール&レスポンスしているところでした。ジョン・ロードもいなくなったのに、何がDEEP PURPLEなんだか。

その野外ステージへ移動し、SLIPKNOTを観ました。前半はちょっと音が小さいのが気になったり音がいまいちまとまってなかったりした感じがありましたが、中盤からは全開バリバリ。「Spit It Out」ではお馴染みの観客全員でのジャンプでテンション最高潮でした。(ここでコリィがMCで「スワッテッ」って言ってましたけど、昔は「シャガンデッ」って言ってましたよね。ってゆうか、えらく日本語MCが達者になってましたけど、本当は日本語ペラペラなんじゃないのかこの人)

SLIPKNOTで猛烈に熱くなったところで、放水代わりの猛烈な通り雨。ナイスタイミングでしたね、これは。すっかり涼しくなったところで降り止みました。

そして最後は、久々の来日となるNINE INCH NAILS。新作で身も心もヘルシーになったトレントですが、清原ばりの坊主頭で歌うトレントには、ポジティブなエネルギーを感じましたが、初来日時の、暴走しかけの狂気をギリギリ押さえ込みながら歌っているような鬼気迫るインパクトはありませんでした。しかし冒頭「Wish」、「March Of The Pigs」で一気に惹き付け、射程距離に入ったところで、名曲「Hand That Feeds」を筆頭に、新曲を織り交ぜながらディープなモードに入っていく構成はさすが。僕にとってNINE INCH NAILSは、ラウドなインダストリアルというよりも、むしろヒーリング・ミュージック(適度なノイズは癒し効果がある、と、勝手に思っています)として聴いているので、この辺りはたまりませんでしたね。恍惚としてしまいました。
後半は「Hurt」、「Starfuckers, Inc.」、「Head Like A Hole」と、文句の付けようのない展開で終了。今更改めて言うのもなんですが、「Hurt」って、ほんと良い曲ですよね。

ライヴ・アクトは良かったし、NINE INCH NAILS観られて最高でしたが、サマソニ自体は相変わらず、家畜を押し込めるような鉄柵と無数にはびこるスタッフやセキュリティが目障りでした。見栄えのしない舗装されたビル街の中を、信号待ちしながら何度も歩かされるのもいちいち煩わしいし。
大阪は来年から会場は変わるらしいですが、いずれにしても、今年のNINE INCH NAILS級のビッグ・アクトが出ないなら、来年(こそ)は行きません。

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