細野晴臣&東京シャイネス at 京都大学西部講堂 (Kyoto)

今日は、京都大学西部講堂に細野晴臣&東京シャイネスを観に行きました。

73年発表の1stソロ・アルバム「HOSONO HOUSE」の楽曲を中心に、「歌う細野晴臣」にスポットを当てたこのバンド、この日が三度目のステージ。

西部講堂も30年ぶりぐらい、ということでしたが、あのとぼけた雰囲気とまったりした歌声のせいか、まるで近くに住んでいて、たまに歌いに来ているかのように見事に馴染んでいました。

細野さんの声は、年輪を重ねたおかげか(アコースティック主体の)バンドのおかげか、録音されたもので聴くよりも遥かにマイルドで心地良く響き、曲の持つ和やかで温かな肌触りと相俟って、聴いていて思わず笑みを浮かべてしまうほど。

また、曲もさることながら、演奏とほぼ同じくらい時間をかけていたように思うぐらい、MCが多め。あのポーカーフェイスとやる気無さげな声で「人面リスを見た」とか「歌いたくない」とか「幽体離脱して魂はホテルのベッドで寝てる」などと、ふざけたことばかり喋り倒してました。

途中、実験だと言って、メンバーと事前に打ち合わせも練習もしていない曲の譜面をみんなにその場で配って「適当に弾いて。分からなかったら、弾かないで」と、適当な指示を出して演奏していましたが、MCで「昔の曲やりたくない」と言ってみたり、楽しそうに踊ってみたり、嬉々として新曲を披露したり、なかなか本心が何処にあるのか、分かりませんね。

アンコールでは、「東京では2曲目にやって間違えて、アンコールにリベンジでやって、また間違えた」という「風をあつめて」を演るも、しっかり間違えてしまい、「松本隆が悪い」「間違えずにはいられない」と、失敗しても笑いを取ることは忘れません。

オーラスは、それまでとは少し雰囲気を変えて、幻想的に「STELLA」を披露し,終演。この日がどんとの命日だったということもあり、「東京でもライヴやってますが、どんとは西部講堂によく出ていたので、今日はこっちにいるはずです。この曲を、どんとに捧げます」と、雲の上のどんとに手を振る細野さん。細野さんがどんとの話が出てくるなんて、ちょっと意外でした。

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