今日は、東京厚生年金会館で行なわれたShinjuku New Year Jazz Festival 2006に行ってきました。
「新宿ピットイン 40周年記念」と銘打って2日間にわたって行なわれるイベントですが、僕は一日目のみの参加.
参加アーティストは、渋さ知らズやPain Killer、室内楽八向山などなど、濃厚なラインナップですが、イベントの性質上,ひとバンドあたり一時間足らずの持ち時間しか無く,特に渋さがそうでしたが、素晴しいパフォーマンスを見せてくれたとは言え,少し物足りなさも感じました。
そんな中でも,この短い時間を完全に制覇し,最高のステージを作り上げていたのが,菊地成孔をゲストに迎えての大友良英ニュー・ジャズ・オーケストラでした。
エリック・ドルフィーの(サウンド的にもアートワーク的にも)歴史的名盤に(サウンド的にもアートワーク的にも)真っ向勝負を挑んだ新作「OUT TO LUNCH」を中心にしたセットでしたが、ジャズ・バンドの音の周りを、笙/サイン波/サウンド・エフェクト/カヒミ・カリィのポエトリー・リーディングがステージ上を絶妙なバランスで鮮やかに飛び交う様は圧巻で、エンジニアが積極的に参加している効果か、これだけレンジの違う楽器が一斉にプレイしていながらも、それぞれの音がしっかりと存在感を持って響いていたのが印象的でした。
ラストの「Straight Up And Down ~ Will Be Back」では、大友良英のタクトが見所でしたが、顔の前に人差し指を立てて念を送るようにバンドを操ったり、楽器の弾き真似や挑発するような笑みで指示を送るユニークなスタイルでしたが、後半、バンドの音を腕の一振りで一斉に止めるというタクトを繰り返している時に、興奮した客席から上がる絶叫を、曲の一部のように利用していたシーンは(一瞬、大友良英が客席に向かってさり気ない笑みを浮かべたのも含めて)鳥肌ものでした。
ONJO plays Eric Dolphy’s Out To Lunch | |
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大友良英 ニュー・ジャズ・オーケストラ
doubtmusic 2005-12-12 |