goat『 NEW GAMES 』Release Party at CONPASS (Osaka)

この日はCONPASSで行われたgoatのレコ発パーティに行ってきました。

開場から15分ほど過ぎて会場に着くと、ステージ後方ブースで行松陽介がDJプレイ中。ドローンノイズが渦巻く中、ビートが断片的に浮いては沈む、真っ黒な海の中で漂うようなハードな心地良さに満ちた、これまで未体験・未知のDJサウンドでした。

開演時間となり、最初に登場したバンドは巨人ゆえにデカイ。巨人ゆえにデカイは6年振りに観ました。

その時は遠くから観ていたのと、記憶も薄れて覚えてないというのもあり、当時どうだったのかは分からないんですが、水内義人のギターのボディは、ガムテープが全面(ピックアップ周り以外)貼りまくられていて、「高いところでの演奏」にも支障がないようにか、チューナー、エフェクターなども固定されていて、さらにスライドバーも紐でぶら下がっているので、ジャンクなような実用的なような無駄なような、ある種水内氏のアート作品の様相を呈していました。演奏もチューニングが合っているのかよく分からない、だるん、とした音で、時にシタールっぽく聴こえる時も。

一方、和田シンジのドラムスは太く重く、破壊力のある音で変拍子もポリリズムも余裕で叩きまくり。シュールな言葉をボソボソと連ねる歌と掴み所のないアブストラクトな曲はサイケ感がありましたが、地に足の付いたプリミティブなドラムサウンドが現実に繋ぎ止めてくれているような感じがしました。

最後はドラムヘッドを打ち抜かんと腕を大きく振りかぶっての「どぉんっ、どぉんっ」という全力の連打に圧倒されて終了。様々なバンドでの参加/客演の際に耳にする抑制されたプレイ(またはDMBQの爆音や、DRUMANDARAのような大量のドラムの音に混じって聴く演奏)ではない、限界まで「デカイ」音で叩いて叩いて叩きまくる和田シンジのドラミングを久々に堪能しました。

行松氏の転換DJを挟み、woodmanへ。ステージ上にはコンパクトな機材が二台あるのみに見えましたが、どうやら本当にそうらしく、しかしどう聴いても眼前の小型シーケンサーとMTRだけで鳴らされている思えない、アナログな太く滲んだ質感と揺らぎのある電子ビート、そして交錯する様々なリズム。なんだこれは……と思いながらも戸惑う間もなくノセられ、踊らざるを得ない心地良さに包まれたまま、気がつけば演奏終了。BPMも頻繁に切り替わっていたように思うんですが、違和感無く踊り続けられたのは、音が滲んでいたからでしょうか。

続いてのKoyxen Matsunaga aka NHK yxの、タイトで快楽指数の高いハウスでたっぷり踊った後、この日の主役・goatへ。

前回インストアで観た時とほぼ同じ選曲で、演奏も同様に完璧な制御力でワンアンドオンリーの硬質なグルーヴを生み出していましたが、インストアだとスペースの狭さもあって全体的にこぢんまりとせざるを得ないところもありましたが、CONPASSの広さと音のデッド具合は、バンドのスケール感と、各楽器ごとの音質の違いをより明瞭にしていて、すこしアンダーめの照明も含めて、本来goatが提示したかった音と視覚のイメージはこれなんだろうな、と思え、より完成度の高いパフォーマンスとして体感できました。開演時には余裕のあったフロアも演奏が始まるや否やお客さんがステージ前に押し寄せ、ブレイクを重ねるごとにストイックにテンションを上げていく右肩上がりのアグレッシブサウンドにみんな大盛り上がりでした。

終演後、時計を見ると間もなく23時だったので、あわてて会場を後に。でも、どのアクトも大変刺激的で、あっという間の4時間弱でした。同じメンツでもう一回パーティがあっても、また観に行きたいかも。

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