毎月慈善団体に寄付してみるシリーズ・その13:ホームレス支援

昨年4月より始めた、毎月毎月、どこかの慈善団体に寄付してみるシリーズも、1年が過ぎました。特筆すべきリアクションは何もありませんが、そんなことはどうでもいいので今月も続きます。

慈善団体といっても、活動内容の良し悪し含め、あまりに数が多いので寄付先を絞り込むだけで大変な労力になってしまうという理由から、これまでJANIC正会員の中から選んできましたが、今回は、下記のようなニュース記事を見たので、それをきっかけに選ぶことにしました。

「カメラを託されて生きる目的が生まれた」”ホームレス”の人々が撮影した写真を販売するサイトが生まれるまで

ホームレスの方にインスタントカメラを使って写真を撮ってもらい、その作品を販売することで彼らの収入とする、というアイデア。そのアイデアの秀逸さに膝を打ちました(作品を見てみると、これがまたいい写真が揃ってるんですわ)。

Homedoorというこの団体、大阪で、ホームレスの方々への支援活動を行なっています。どんなことをしているのかは、ウェブサイトにある1ページでわかるHomedoorを見ればわかりますが、最新の年次報告書をぜひ読んでほしいと思います。なぜかというと、とてもよくできていて、誤解を恐れずに言えば、とても楽しく読めるからです。

毎月寄付先を決める際には、各慈善団体の年次報告書、会計報告書は一応目を通していますが、デザインの良し悪しはあれども、あまり読みたいと思わせるものはありません。しかしこの年次報告書は、フリーペーパー的な情報整理がされており、ページ毎のリズムのつけかたや、ピクトグラム、ミニコラムによるわかりやすさ、そして被支援者の方々の息遣いが感じられる構成に、思わず最後まで読んでしまいました。もちろん、実際の取り組みがそれぞれ興味深く、素晴らしいということもあります(特に、電通と行った、AIによるコピーライティングで制作したリスティング広告でホームレス支援につなげることで、「AIが人間の仕事を生み出すサポート」に取り組んでいることになる、というプロジェクト、これには唸らされました)。

読んでいただければわかると思いますが、取り組みが日本であること(僕であれば大阪であることも)もあり、自分もいつ職を失うかわからないと思うと、非常に自分ごとのように感じさせられます。そして、このような団体が身近に活動してくれていることが、とても心強く感じます。こういう形で社会のセーフティネットを担ってくれている人たちがいるんだな、と。

というわけで、報告書内の財務情報などを見ても、小さな予算規模で頑張ってらっしゃることもわかりましたので、今回はHomedoorに寄付することにしました。

ちなみに、認定NPO法人ですので、確定申告をすれば寄付金の40%は返ってきます。詳しくは当ブログでも「サラリーマンによる寄付控除の申請の段取り」という記事を書きましたのでご興味ある方は読んでみてください。

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