イロトリドリノセカイ at Shangri-La (Osaka)

この日はShangri-Laで行われた「イロトリドリノセカイ」に行ってきました。

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トップはザッハトルテ。相変わらずの垢抜けなさですが、ミニマムなアンサンブルでムードを作り上げるセンスとテクニックも良い意味で相変わらず。この日はやや演奏が不安定に聴こえるところもありましたが、緊張しているかのような面持ちでも手品は失敗しないところが流石。

三田村管打団?は、この日は打楽器が池田安友子のみの11人編成(飯野弥生、井上まり、松浦有希子、泉川美和子、平岡新、森本アリ、不動翔子、吉野竜城、河村光司、塩田遥、池田安友子)。

セットチェンジで閉じられた幕の下から沢山の足がぴょこんと飛び出したかと思うと、「コッペパン」のテーマを吹き始め、幕が開くと、ステージに横並びに腰掛けながら楽器を吹く池田安友子以外のメンバーたち。

堤防で練習でもしているかのようなのどかな雰囲気から、激しいパーカッションに乗せて、ややBPM落とし気味の「ヴァソリーニャ」へ。間奏のパーカッションソロがいつにも増して秀逸でした。管打団にしては珍しくPAを通していて、加えてこれも珍しく高いステージから聴いていたので、それによる印象の違いもあったかも。

恐らく昨年末のワンマンでも披露されたのであろう「子供が産まれた」に続いての「ベゴニア」での、イントロのパーカッションから一斉に管がテーマを吹く瞬間の、ガチッとまとまらずに「ほわっ」と鳴ってしまった多幸感溢れる響きがこの日の白眉。こういう、計算しても出来ないピースフルな音が出せるところに管打団の素晴らしさがあるわけですが、この日は特にそんな瞬間が多かったように思います。

体調不良の吉野竜城がヤケクソ気味のブロウをぶちかました「マンモス」(その横で、一番長いポジションで吹いた時にホーンの先が地べたに付いてしまっていた不動翔子がとてもキュートでした)、そしてラストは恒例「キネンジロー」(出だしの池田氏のリズムが去年のnu things並みのBPMになりそうだったので、管からツッコミが入り、リズムを刻みながらちょうどいいテンポを探って調整してました)でフィニッシュ……と思いきや、最後に「山科音頭」(生で聴いたのは初めてでした)を演りながら、陽気に退場。

いわゆる「ライブハウス」で観たのは初めてでしたが、お客さんのノリも、会場の雰囲気との相性も非常に良い感じで、いつでもどこでもリラックスムードの管打団の、そのまったりマイペースなユルさが、音の端々から幸せなオーラとなって滲み出ていました。今迄観てきた管打団のライブの中でも、演奏から迸る幸福感ではベストかも。

Rustic Pansは、その名の通りのスティールパンによって構成されたバンド。ジャズ、歌謡曲、カリビアンナンバーを、見たことのないような様々なスティールパンでダンサンブルに演奏する、理屈抜きに楽しい演奏でした。小さい子供連れのお客さんも結構いましたが、子供も楽しそうにはしゃいでいました。

アンコールで叩き出したフレーズはなんと「STEAL BEATS」。するとステージに管打団のメンバーが再登場。さらにザッハトルテの三人もステージに……と言うか、管打団メンバー同様、ステージに収まり切らず、客席へとこぼれ落ちてのお祭りモード。

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バンドを横断しながらソロリレー(この時も池田氏のソロが光ってましたね)をして、大盛り上がりの中、大団円。
とにかくこの日の管打団は素晴らしかった。彼らの持つ、明るくかわいく楽しい(そしてちょっとイタズラ好きな)「華」が、様々な相乗効果によって見事に活かされた、最高の一夜でした。

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