Shangri-Laで3/24、25と、二日にわたって行われたソウル・フラワー・ユニオンのイベント「闇鍋音楽祭 2007 〜41歳の春だから……」に行ってきました。
大阪・東京・名古屋と、計5公演のうち、東京・大阪の4公演にはそれぞれ後輩バンドがサポートする対バン形式。
大阪一日目はCLOVERS。いわゆるアイリッシュ・ パンクというやつですか。パンキッシュなボーカルもアンサンブルのカラフルさも良かったと思うんですが、何となく押しの弱さを感じたのは楽曲に依るものかリズム隊の弱さなのか。
二日目のDOBERMANは、相変わらずの素晴らしいパフォーマンス。メインを食うほどの気迫で、フロアを熱く盛り上げていました。演奏のタイトさでは、この二日間ではベスト。盤石の安定感が「落ち着き」に向かいそうなきらいもあるので(あの狂ったキーボーディストを見ているとそんな気も失せますが)、ユニオンは、ちょっとここ数年無かったほどの鬼気迫るステージ。
2月のレコーディング・セッションが効いたのか、辺野古でのライヴが良かったのか、後輩バンドの精気を吸い上げたのか、音に力強い「張り」を感じました。JIGEN加入後は、リズムがまったりとした印象があり、どことなく「弱さ」も感じたものですが、この日はコーキのドラムもかなりタイトで、中川のジャキジャキのテレキャスターもよりアグレッシブに響いていた印象。特に二日目は、ハードでタイトな演奏から、奥野歌唱の「国王ワノン1世の歌」〜「道草節」といった脱力したユルい展開まで無理無くしなやかにこなしており、改めてバンドの懐の深さを感じました(つまずいたり歌詞を間違えたりと、ミスも多かったですが、何となく許せてしまうのは、キャリアのおかげかキャラのおかげか)。
新曲と最近の曲を主軸にした構成で、日替わりで半分近く別の曲に差し替えたり(「殺人狂ルーレット」に「フリー・バルーン」など、久々の曲にも興奮)、新曲の中でも「Bella Ciao」をDOBERMAN対バンの日だけにプレイしたり(何せ、この2バージョンを同日に聴くことが出来るのは、恐らくこの日をおいて他に無いわけですから)と、お祭りらしいお楽しみが目白押しでした。
これまでにも増して、レコーディングのペースが追いつかないほどの新曲をライヴの度に投下し続ける中川の溢れ出る才能を拾い上げるがごときマキシ・シングルのリリースを控え、さらにボルテージの上がっているソウル・フラワー・ユニオン。次は、6月15日「ラヴィエベル」リリース・パーティです。
初期のRCサクセション(「国王ワノン1世の歌」収録) | |
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RCサクセション
東芝EMI 1998-12-09 おすすめ平均 |