今日は同志社大学ハーディホールに、カヒミ・カリィを観に行きました。
昨年リリースされた「NUNKI」を中心に、近作の楽曲や「細野晴臣トリビュートアルバム 」
でカバーしている「風来坊」などを、大友良英、ジム・オルーク、Sachiko Mといった音響系のアーティストのサポートの元に披露。カヒミさんの繊細な声とアルバムでの精緻なサウンドをステージ上に再構築するため、PAをZAKが担当。演奏中、ステージ上にはバックドロップと合わせて、ステージと垂直に等間隔につり下げられた薄い布にも映像が投影され、客席の位置によって見え方が異なる、幻想的な空間を演出。
アンビエント的なムードも漂わせていた、ある種現代音楽的にも感じられる静謐なサウンドは、カヒミさんの声と、彼女が終始湛えていた「陽」のエネルギーで、決して冷たい触感にはならず、むしろぬくもりすら感じさせました。それは彼女自身MCで話していたとおり、アルバム同様、ONJOでのツアー経験がアーティストのモチベーションとして上手く結実し、作品、そしてパフォーマンスの充実度にも反映されているからでしょう。「All is splashig now」での外山明の「水パーカッション」のようなアイデアにしても、大友氏と彼女との相性の良さを改めて感じさせられました。
NUNKI | |
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カヒミ・カリィ
ビクターエンタテインメント 2006-10-25 おすすめ平均 |