柴山シンジ at Namba BEARS (Osaka)

この日はNamba BEARS柴山シンジ with 山田隆司を観に行きました。

オープニングの杉瀬陽子は初見。始めと最後の一曲は弾き語り、その他はウッドベースとエレクトリック・ギターが参加してのトリオでの演奏でした。歌も上手く、サポートメンバーの演奏も素晴らしい。非常にクオリティの高いパフォーマンスでしたが、いわゆる“女性シンガーソングライター”という言葉から連想するそのままの世界観で、印象の弱さやインパクトの薄さは否めず、と言ったところ。どんな場ででも良い感じで歌える人だろうな、とは思いますが。

続いては打って変わって西滝太とSOLMANIAの大野雅彦のデュオでの轟音ノイズ・インプロヴィゼーション。

パッド系の音にフィードバックが飛び交う、宇宙を浮遊するようなサウンドから徐々に加速し始め、轟音を上げての宇宙遊泳。小惑星群の中をガンガンぶつかり、のたうち回り、悲鳴を上げながら突き抜けると、その先には見たこともない美しい星たち。うっとりと見とれていると、再び身体が轟音とともに吸い込まれ、気がつけば地球へと舞い戻り、大気圏を突き抜け、地上に到着……そんな壮絶な宇宙旅行を疑似体験しているような、視覚に訴えかける演奏でした。

そして、最後の渚にての演奏から三年ぶりの柴山シンジ。

山田隆司をサポートベーシストとして迎えた、三年前のムジカと同じ編成ですが、今回はバスドラは無し。

カバーを二曲(不勉強で曲名分からず)含めながらも、その演奏は隅から隅まで、三年前と変わらぬ柴山ワールド。BPM揺れまくりの演奏も、過度に歪ませたギター・ソロも、“渚のわたし”のサビで声を裏返らせながら高いキーでシャウトする姿も、自分に向かって話しているような訥々としたMCも、懐かしいというよりも、この日が三年前のライブから三ヶ月後ぐらいに思えるようなタイムレスな感覚になるような普遍性を感じました。

久々に生で聴いた柴山氏のの歌に酔いしれた夜でした。

さて……次のライブはいつになるのでしょうか。

よすが
よすが 渚にて

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