スティング at Festival Hall (Osaka)

この日はフェスティバルホールにスティングを観に行きました。

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従来のバンド編成ではなく、「Songs from the Labyrinth」を再現するために、リュート奏者のエディン・カラマーゾフ、そしてコーラス隊を従えた10人編成。

会場外では、ショーウインドウでフェスティバルホール閉館に合わせたパネル展示が行われていました。

入口近くに「本日はツアーグッズの販売はございません」との貼り紙が。それだけでも、この日のライブのイレギュラー感が漂っていますが、プログラムも事前に何の告知も無かった二部構成に。

一部では、バックコーラスを担当する8人のコーラス隊による声楽のみのパフォーマンス。これが実に素晴らしく、会場の音響ともマッチしていて、短い持ち時間(15分)でしたが、凝縮された声の魅力に圧倒されました。8人の声をチューニングするのに、曲の冒頭でハミングしていたのも面白かったです。

セットチェンジの後、本日の主役二人の登場。アルバム同様、ナレーションやSEを交えながらアルバム収録曲を粛々と演奏していく、シンプルなステージ(途中、MCでジョン・ダウランドのバックグラウンドに関する説明をしていましたが、勿論英語なので途中からさっぱり分からなくなり、いつの間にか曲に入ってました)でしたが、極論を言うと、アルバムで聴いている音と生で聴く演奏は、同じものを同じようにプレイしていながら、全く違うものに聞こえるほど素晴らしいものでした。録音されたものと個人が対峙するCDというメディアでは感じることの出来ない、ホール中に響く声の感じやリュートの繊細な鳴り方は、CDでは感じることの出来なかった、元の歌が持っている豊かな感情や歴史の厚みを感じさせてくれるものでした。勿論スティングの声は昔から好きでしたが、この日のライブでは、改めてその歌唱力と、表現力に感動しました。

アンコールでは、「Fields of Gold」や「Message in a Bottle」もプレイ。前者は今回の編成のサウンドに見事にマッチしていて鳥肌が立ちましたが、後者は、余分だったかな。昔の「ロックバンドがオーケストラを従えて往年の名曲を焼き直し」のような軽薄さというか安っぽさを感じてしまいました。

2度目のアンコールでは、スティングひとりが現れ、口の前に人差し指を立て、カラマーゾフのリュートを拝借してブルースナンバーを披露。途中からカラマーゾフがこっそり現れて伴奏に入り、曲が終わると頭を下げてリュートを丁重にお返しする、という寸劇で楽しませてくれました。さすが屈指のエンタティナー。ツボを心得ています。

3度目のアンコールで「さくらさくら」を演奏してこの日のステージは終了。リュートの響きが純和風の曲調に見事にマッチしていました。

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