この日はnu thingsにJOJO広重、灰野敬二による「漆黒の闇 VS 暗黒の闇….」に行ってきました。
nu thingsは、フォーマルな雰囲気とアングラな怪しさが綯い交ぜになったようなスペースで、禁煙だったこの日は、会場内のかくテーブルに置かれているキャンドルの香り漂う、どこか呪術的な空気が満ちていました。
開演時間から10分ほど過ぎたところで、JOJO広重氏の登場。純粋なソロは初めてだったんですが、ギター片手に「生きてる価値などあるじゃなし〜JOJO広重の夢は夜ひらく〜」など、様々な曲を、時にリバーブの深いナチュラルトーンを弾きながら、時に轟音でかき鳴らし、時に爆音で暗く静かな嵐を起こしながら。
古今東西、様々なギタリストがいますが、この人ほど、心底格好良い、と感じさせてくれる立ち姿のギタリストがいるだろうか、というぐらい、この日の彼は凛としていて、見とれてしまうほどの格好良さ。ご本人による感想も、温かく、とても紳士。
灰野氏も、ギターと歌による弾き語り。こちらは、譜面台を置いて、歌ものからインストもの、ノイジーなものからメランコリックなものまで、激しい感情の起伏を表現しながら闇を塗り重ねる、黒い万華鏡のような音楽を披露。一本のギターと歌だけで、どうしてこれだけ広大でドラマティックな世界が生み出せるんだろうか……と、圧倒されっぱなしの2時間でした。
ラストに、デュオでのセットがあったんですが、終電が気になり、セッティング中に退散。残念……。
生きてる価値などあるじゃなし-Jojo Hiroshige31 anniversary caree | |
JOJO広重 JOJO広重 with 山本精一 JOJO広重 with 寺島暁子
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