オープニングは、neco眠る。お馴染みのナンバーに加え、新曲も披露。彼ららしいアッパーな盆踊りチューンと、「YODOGAWA BOYS」系のゆったりめの曲。「engawa boys pentatonic punk」が名盤過ぎて、今後どうなっていくんだろうかと思っていましたが、既に「neco眠るの音」を確立していて、さらに高いポテンシャルの楽曲も生み出せるということが分かり、なんだか安心しました。
続いてキセル。2年ぶりに観たライブでしたが、この日はゲストにエマーソン北村を迎えた3人編成。
相変わらず、この二人は兄弟揃って本当に声がいいですね。MCでは「neco眠る始めて観たけど、すごかったなぁ。猫、寝られへんやろ」と、いつもの調子で和ませてくれます。
ラストに歌った高田渡のカバー「系図」に涙。嫁が出産を控えた身には、グッときます。
そして最後は、名作「メイド イン ジャパニーズ」をリリースした、イルリメの登場。なんと以前観たのは出来立てのシャングリラでした。その時はSPIDILLだったので、さらに遡ることになるんですが……うーん、もう覚えてない。
要するに「カクバリズム移籍後初」なわけですが、移籍後の2作に見られるエンタテインメントなライブで、観客との掛け合いを自虐ネタを織り交ぜながら盛り上げてみたり(「ミュージック 」)、お客さんをステージにあげてサンプラーを操作させてみたり(「MC&PUSHER」)、本編ラストで餅を撒いて(「時間ですよ!」)、アンコールで登場して「タダで撒いてるのに「餅が4日で腐る」と苦情が殺到した」と笑いをとったり、ラジオのパーソナリティ風に「めんどくさい話」を読み上げたり(「カレーパーティー」)、とにかく終始面白演出が飛び出し、最後まで「一緒に遊んでいる」ような感覚で楽しませてくれました。
そしてこの日のハイライトは、「爆弾ソング」の後半、続いて「今日を問う」での、neco眠るとの共演。ガンガンにコード弾きするロックなneco眠るはとても新鮮で、背中を向けて黙々とリフを刻む森氏は、普段のとぼけた雰囲気とはひと味違って、ものすごく格好良かったです。
「SPLAY22」では、逆にneco眠るがイルリメを呼ぶようですが、この日の再演はあるんでしょうか。ぜひまた観てみたいものです。
メイド イン ジャパニーズ | |
![]() |
イルリメ
カクバリズム 2009-02-04 おすすめ平均 |