「紙のおとうた通信編集会議」に行ってきました

この日はギャラリーパライソで行われた、関西最強の音楽ニュースサイト・おとうた通信の紙メディア版「紙のおとうた通信」(以下「紙おと」)の編集会議に行ってきました。

ミュージシャン、イベンター、ライブハウス経営者の方々に混じって、「客」代表として参加させていただきました。

興味深い色んな提案や、面白裏話、おとうたさんの仕事、愕然とするような衝撃的な発言などなど、色々盛り沢山でしたが、本編の内容に関しては紙おと創刊号で読めると思いますので、ここでは僕の感じた雑感を。

奇しくもおとうたさんから「関西ゼロ世代は禁句」という言葉がありましたが、良い意味で、集まった方々は、正に「ゼロ世代」だなぁ、という印象でした。おとうたさんはブルースやフォークのイベントにも行くし、他の皆さんも昔の音楽だって僕以上に聴いてると思うんですが、通過してるかいないかではなく、「そういうところにルーツを求めていない」感じがして、やっぱり自分より歳食った人と話してるとそっち方面の話に流れがちでうんざりしたりすることがあるわけですが、そういう感じが全く無くて、いわゆる「ゼロ世代」的な感覚って、音楽家に関わらず、もっと広い範囲で起こってた現象なんだな、と改めて感じました。

普段の仕事では自分より歳下の人たちと話す機会ってあんまり無いんですが、今回はパライソの社長以外は全員自分より歳下だったので、これまで生の声で聞くことのあまり無かった世代の(それも先鋭的な人たちのディープな)話を聞くことが出来たのは、すごく刺激になりました(と言うか、皆さん揃いも揃って聡明な方たちばかりで、自分の無駄に歳食った間抜けさ加減に情けなくなりましたが)。やっぱり若い人と話をする、というのは重要です。はい。

全員が煙草を吸わない、というのもびっくりでしたが、意外だったのは、僕より若い彼らが、ネットよりも紙メディアに強い関心を示していることで、年長の僕が一番「ネット派」だったぐらい。若者の紙離れ/活字離れ、なんてことが騒がれたりしますが、そういうデータからでは見えてこない現実というものがあるんですね。広告やパッケージ、カタログなど、紙メディアを主に生業としてきた僕にとっては、その点が特に興味深かったです。

会議全体の話で言うと、やや「閉じた」話になっちゃったかな、というところは少し残念に感じたところ。「駄目出しをして欲しい」という意図もあったおとうたさんにとっても、もう少し突っ込んだ話に発展させたかったのでは。

僕としては、紙おとのスタンス――つまり「どういう人に向けて発信するメディアなのか」をもっと議論すべきじゃないかと思ったんですが、早々に「おとうたさんがやりたいようにやるべき」という「想定内の結論」に帰結してしまい、恐らくそんなことはおとうたさんが一番分かっているはずだから、具体的な運営のノウハウや枝葉末節のアイデアの話だけではなく、紙おとのポジショニングを、もう少し鳥瞰的な視点から考えられたら良かったかな、とは思いました。

ただ、会議の中でおとうたさんが自分で話しながら、自分の中で徐々にスタンスが明確になっていた感じはしたので、結果的には良かったのかな、と思ったり。

多分、座談会メンバーで僕が一番知識も情報も薄いし、若干アウェー感もあるだろうと思い、あえて色々と問題提起をしてみたつもりでしたが、問題提起というか暴論じみた話になってしまい、知識も経験も豊富な皆さんから圧倒的に正しい反論をいただき、でもそうすることで今まで見えなかったことが見えてきた部分もたくさんあったりして(それは、おとうたさんにもあったんじゃないかな。と思いたい)、個人的にはすごく勉強になりました。っていうか、皆さんすんません。

結論:僕もプロの客を目指します。

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