今日はシアター・ドラマシティに、Piper結成10周年記念第6回本公演「ひーはー」を観に行きました。
最初から最後までひたすらくだらない、素晴らしく馬鹿馬鹿しいお芝居。
「BIZシリーズ」系の、誤解と勘違いで大騒動に発展していくパターン(あらゆる小ネタが総てストーリーに大きく関わっていくところは、若干やり過ぎの感はありつつも、やっぱり見事)に、期待通りに予想を裏切る展開、そして登場人物のイカレ具合……と、いずれも大王らしさ全開で、各Piperメンバーもそれぞれ持ち味を遺憾なく発揮していました(竹下宏太郎のダンス、川下大洋の「笑顔」・笑。腹筋善之介のパワーマイムは見られませんでしたが、「王立寄席」を彷彿とさせる山内とのカラミは良かった)。
中でも山内圭哉の馬鹿ぶりが見事。しょうもないくだりにやたらと時間を割いて、しかもダレることなく場内を湧かせ続けていたそのテンションが素晴らしかったです。涙流しながら笑わせてもらいました。
そして何より素晴しかったのが、山内・楠見薫の「大阪弁」。未見の「スプーキーハウス」でも同様の設定で二人が出演しているということですが、これだけナチュラルで美しい大阪弁は、なかなかお芝居では耳にすることが出来ません。二人の喋りを聞きながら、何度となく「吉本新喜劇」を思い出しました。この大阪弁のニュアンスの違いは、関西圏以外の方に伝わっていたんでしょうか。
客演陣では、この濃すぎるメンツの中で水野美紀・片桐仁はさすがに埋もれ気味。逆に言うと、濃すぎる舞台を適度に薄める役割、という感じ。
10周年ということもあってか、まるでお祭りのようなお芝居で、「馬ネタはもういいだろ」とかいうような野暮を言うのも馬鹿馬鹿しくなるような、何もかも忘れて、ただただ笑っていられる楽しい2時間でした。
あと、お芝居の内容とは関係ないですが、Piperのメールマガジンで、赤犬のヒデオが楠見薫の弟だということを知り、驚愕。
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Piper
R and C Ltd. 2007-07-25 |