キツネの嫁入りpresents〜スキマ産業vol.30〜 at UrBANGUILD (Kyoto)

この日はUrBANGUILDで行われた「キツネの嫁入りpresents〜スキマ産業vol.30〜」に行ってきました。

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オープニングのcrys coleは、テーブルを指や筆でこする音、衣擦れ、呼吸音、といった身体周辺の音をコンタクトマイクで拾い、過度な加工やアンプリファイを起こさずにディテールを壊さず丁寧に繋げて抽象的な即興演奏を繰り広げていました。生活音そのもののナチュラルなアバンギャルドさをクールに静かに掬い上げるそのサウンドは、ミュージック・コンクレート的にも聴こえました。

キツネの嫁入りはいつも通りの新曲に絞ったセット。マッシブなバンドサウンドでの複雑なリズムと展開を見せる演奏もすっかりキツネらしさの一端となってきましたが、最後には、ワンマンではデュオでの演奏だった「死にたくない」をバンドで披露。シンプルでストレートなそのサウンドは、5月にリリースされるという新作の「その先」を示唆しているようでした。このバンド、まだまだ変貌していきそうです。

石橋英子は、始めと終わりはピアノとユニゾンで歌う短かな弾き語り、中盤はミニマルなフレーズのリフレインをじわじわと転調していくピアノソロ。美しくも流麗なメロディに、繊細ながらもどこか筋肉が隆起するような力強さを感じたんですが、それは、客席に背を向け、鍵盤からフレーズを召喚するかのように両手の指を休み無く動かし続けるその姿によるものだったのかも知れません。

ラストのJim O’Rourke+Oren Ambarchiは、エレクトロニクスにピアノ、エレクトリック・ベースを織り交ぜたドローン・ミュージック。即興演奏でありながらも非常に完成された端正なサウンドで、心地良い緊張感と響きの穏やかさが、アバンギルドの「じわり」と灯る照明の雰囲気にとてもマッチしていたように思います。

一時間弱のアンビエントな演奏は、演奏中の神妙な顔つきとは真逆の、ジムによるはつらつとした挨拶ともたつき気味の日本語によって幕を閉じました。

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