COLDPLAY at INTEX OSAKA (Osaka)

今日はインテックス大阪COLDPLAYを観に行きました。以前にフジロックで最後の方だけ観た記憶があるんですが、あれは03年だったかな。凄く美しい曲で、感動して帰って来てからCD買ったんですが、まあでも、この日が殆ど初見です。

インテックス大阪内に入ると、指定のブロックまで移動。会場全体の真ん中辺りでしょうか。ステージ全体が見渡せるセンターポジションでしたが、前のブロックからは結構距離があり、入場も随分遅れて前方は人だかりになっていたので、ステージ上はスタッフがちらほらうろついてるのが確認できるかどうか、といったところでした。客入れのBGMが大音量で鳴っていましたが、低音がボワンボワンと反響してて結構不快で、開演前に一抹の不安が。。やだなぁ、これだからコンサートホールじゃない会場は音がなぁ……。

開演時間を回り、客電が落ち、しばらく客入れの曲が続いたまま照明の付いていたステージも真っ暗に。期待に胸を膨らませる観客を焦らしに焦らし続けた次の瞬間、突然ステージ後方を覆い隠すようにデジタル時計を模した真っ白な映像が会場内を照らし出し、その明かりでシルエットとして目に飛び込んできたのはステージ上に現れた各メンバー。

格好良過ぎの演出に盛り上がる中、新作からの「Square One」で始まり、息も尽かせず「Politik」へ。初っ端からハードな展開で、そのまま「Yellow」をプレイ。あまりに早い人気曲の登場に驚きながらも、会場は大合唱。曲の後半では、紙吹雪を仕込んだ沢山の黄色い巨大風船がフロアをはね回り、クリス・マーティンの元に届いたところをギターで破いて紙吹雪が舞い散る、という演出。うーん、こんな早い段階から、こんなに盛り上がっていいんでしょうか。

バンドはその後も「What If」、「White Shadows」、「The Scientist」と溜め息の出るような素晴しい演奏を惜しみなく繰り広げていたんですが、その素晴しさに大きく貢献していたのが、ビジュアルとメンバーを様々なスタイルでリアルタイムで映し出していたバックの映像と、会場中をめまぐるしく飛び交っていた美しいライティングでした。こう書くと、バンドアンサンブルの弱さを演出でカバーしているかのように捉えられかねないですが、あくまでも楽曲の魅力を最大限引き出しているという意味でも、大きなホールで一番後ろの客までも十二分に楽しませるという意味でも、この演出は絶対だろうし、間違いなく「5人目、6人目のメンバー」と言えるでしょう。

途中、メンバー全員がステージ中央前方に集まっての「アコースティックの時間」みたいなコーナーを設けてシンプルなアレンジで「Trouble」をプレイしたりと、趣向も凝らしながら、本編ラストは、KRAFTWERK「Computer Love」のメロディの美しさを再発見させた「Talk」で大盛り上がりのうちに一旦退場。

アンコールでは、会場全体を手書きの歌詞の映像が覆い尽くす中、「Swallowed In the Sea」。うっとりと聞き惚れているうちに、続いて聞こえて来たウィル・チャンピオンのドラムスのイントロに会場の興奮が最高潮に。涙がこぼれそうな美しいジョニー・バックランドのギターフレーズが響き、クリスが歌い出す、「In My Place」。後半でクリスはステージを駆け下り、それまで米粒のような大きさでしか彼らを観られなかった最後方ブロックのところまで行き、押し寄せるオーディエンスに囲まれながら高らかに歌い上げました。素晴しい。

曲が終わり切るまでに息を荒げながらステージへ戻って来たクリスは、息を整え、ゆっくりとオルガンのフレーズを弾き始めると、この日最後の曲「Fix You」へ。後半のメンバー4人の姿がバックに映し出される中、全員での美しいクワイアを聞きながら、僕はいつの間にか目に涙を浮かべていることに気がつきました。

演奏時間は約80分。やや駆け足気味、という印象も少しありましたが、それよりも1曲残さず退屈させることの無い緊迫したパフォーマンスと計算し尽くされた演出は、80分の中に見事に凝縮されていた、と言えるのではないでしょうか。

音の悪さなど、冒頭1分ぐらいで吹っ飛びましたね。やっぱり楽しいな、ライヴって。ろっくんろーるっ。

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