第五回“いい試聴機”で聴こう!ほ〜ぷ軒わくわく試聴会「総括・2013年 & 日野浩志郎大特集」レポート

約10ヶ月ぶり、HOP KENが立売堀にオープンしてからは初めての試聴会になりました。

第五回ほ〜ぷ軒わくわく試聴会当日の写真

開催の5日前から突如喉が腫れ出し、それに伴う頭痛と吐き気で2日寝込んで身体は動くようになったものの、前日の搬入時点ではあまり声もでない状態でした。

そして本番当日。寝起きで喋ろうとしたら「しゅー」と息の漏れる音しかせず、「完全に終わった、お店に着いたら杉本くんに全部喋ってもらうようお願いしよう」と思いましたが、お店に着く頃には、なんとか喋れるぐらいには回復していたので、本番も予定通り僕が喋ることになりました。

しかし、こんなコンディションなので声は裏返るわ、変なところで言葉が詰まるわで、大変お聞き苦しかったろうと思います。ほんとすみませんでした。しかも、こんなコンディションな時に限って、いつもにも増しての長丁場。13時過ぎに始めて、途中10分休憩を挟んで、終わったのは16時半でしたから、もう最後は本当に声が出ない状態になっていました。

でもイベント自体はとても楽しく、終演後も嬉しいお言葉いろいろ頂戴しました。お客さんのリアクションも大変良かったので調子よく喋りまくって喉は潰れましたが、心は満足感でいっぱいです。後になって思い出しても……ああ、ほんと楽しかったなぁ。

この日は2部構成で、前半は、僕と杉本くんによる「総括・2013年」。総括とか言いながら、国内外の話題作やヒットチャート見たら二人とも全然持ってなかったので、「こんな二人で総括ってのもひどいな」と思いつつ、唯一持っていた世界的なヒット作としてDaft Punkをかけた後は、ヒットチャートに上がらなかったものばかりで選曲していきました。

そして、おそらくこの日最初のハイライトになったであろうと思われるのは、ニカさんの“いのちの記憶”をかけた時。僕は自分のベストとしては、元々ウェイン・ショーターとJAZZDOMMUNISTERSをかけようと思ってたんですが、前日の搬入時にJAZZDOMMUNISTERSを赤犬に変えようと思い、“酔わせてよ神戸”をかけました。ウェイン・ショーターもちょっとここまでの流れと合わないな(あと、ショーターのこと話し始めると長くなりそうで、体調的にあんまりかけたくなかった、というのもありますが)、と思い、赤犬だけで終わらせるつもりだったんですが、そこで杉本くんが「現代の昭和歌謡の担い手は赤犬とニカさん、ということがよく分かりましたね」というようなことを言って、僕が持参したCDをごそごそしてると「ジブリと私とかぐや姫」が出てきたので(当日、本当に意識が朦朧としてて、何をどういうつもりで持ってきたのか把握し切れていませんでした)、「じゃ、かけよっか」という流れでプレイ。しかしこれが、想像以上にHOP KENの空間にもオーディオシステムにもマッチして、部屋中が凛とした空気に包まれました。

思わず目頭が熱く……と思って前を見たら、一番前の席で呉山さんが泣いてるし、アサヒステレオの辰巳さんは「さっきかけた二階堂和美さん、っていうんですか、あれはこのお店には置いてないんですか」と一枚お買い上げくださるという事態に。

その辰巳さんに、1部と2部の間にこの日のオーディオシステムについて解説していただきました。これまでの「このアンプが100万円、がびょーん」みたいな、オーディオとの距離の遠さを煽るようなことばかり言っていたのを反省し、地に足の付いたお話を辰巳さんにしていただけたので、皆さんにとって今までよりも少し近い存在として感じていただけたのでは……と思っています。

休憩を挟んで後半は、「日野浩志郎大特集」。goat / bonanzasの録音は何故素晴らしいのか、あの異形の音楽はどのようにして生まれたのか、僕の考察も交えつつ、日野さんの証言をいただきながら、その謎を紐解いていきました(詳細はここでは伏せておきます。ググっただけですぐ謎が解けてしまうのは、音楽を聴く上でもあんまり良くないと思いますので)。この日後半のハイライトはここだったのではないでしょうか。僕は、最も力が入ったところです。力が入り過ぎて声がヤバくなってしまいましたが。bonanzasのあの衝撃的なジャケットは、せっかくなのでこの日、bonanzasをかけながら皆さんの前で解体してみました。これ、受けてたのかなぁ。身を削ったわりにあんまり反応がなかったんですが……。

bonanzasのジャケット解体

その後、birdFriendのカセットテープをかけ、ジャケットやリリースに至るエピソード、運営の形態など色々伺いました。

日野さんの未発表音源をかけたり、日野さんの2013年ベストをかけたりと、後半日野さんペースで進めてもらいつつ、僕はお客さんに日野さんの写真をiPadで見せたりしながら、楽しく後半を終えました。

最後はもうギリギリ声が出てるような状態で、エンディングテーマ的に、昨年末にリリースされたneco眠るのシングルをかけて、思いのほか長丁場となったイベントはなんとか終了しました。

今回は体調不良だった僕も疲れましたが、長時間座っていたお客さんも結構疲れたのではないかと思います。こんなミュージシャンでもなければ音楽評論家でもない、いち音楽ファンの悪声にお付き合いくださいまして、本当に本当にありがとうございました。

毎度のことながら、その都度やりたいことをやり切ってしまうので、次回の予定はまだ決まってませんが、そうは言いつつ、帰り際に杉本くんとは「こういうのどうっすかね……」「それ、やりたいっすね……」というやり取りはありましたので、また近々開催予定です。今回、行くつもりだったけど行けなかったという方、いつもちょっと気にはなってるけど、行くまでには至っていないという方、そもそもあんまり面白いと思わないので行こうとも思っていない方。貴方が来ていただくことでようやく成立するような脆弱なイベントですが、来られたら来られたなりに、これが結構面白いと思うんです。次の機会には、ぜひお会いしたいです。

というわけで、ほ〜ぷ軒わくわく試聴会は続きます。次回をどうぞお楽しみに。

第五回ほ〜ぷ軒わくわく試聴会当日の写真

以下、この日プレイした盤です(プレイ順)。

開演前:
白い汽笛 / 私たちの街

国内外での話題作:
Daft Punk / Random Access Memories

HOP KENチョイス:
半野田拓 / 5CDS
藤井洋平 / Banana Games

杉本店長の2013年ベスト:
Hair Stylistics / DYNAMIC HATE

石黒の2013年ベスト:
赤犬 / 酔わせてよ神戸
二階堂和美 / ジブリと私とかぐや姫

日野浩志郎特集「bonanzas / goat編」:
bonanzas / bonanzas
bonanzas feat.大島輝之 / LIVE at METRO
goat / NEW GAMES

日野浩志郎特集「birdFriend編」:
bonnounomukuro / Mindows
マイクロふとし / チーム悲しき熱帯

日野浩志郎特集「番外編」:
YPY / 未発表音源

日野浩志郎特集「日野さんの2013年ベスト」:
COLOGNe / DEEP TALK

エンディング:
neco眠る / BOY

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