Thunder at BIGCAT (Osaka)

今日は心斎橋BIGCATThunderを観に行きました。

大阪で観るのは99年のHEAT BEAT(後のONAIR OSAKA、現……何だろ)以来。

当時のThunderのライブは、大阪は東京よりもファンのノリがアグレッシブで、前方はもみくちゃ状態で終演後は汗だく、というのが常でしたが、解散を経て久々に観た大阪のファンの反応は、非常に大人しかったのが少し驚きました。あれから8年も経過していて、バンドもファンも年を食った、というのもあるでしょうが、生まれて初めて行ったライブで受けた洗礼に衝撃を受けた身としては、一方的な思いながらも肩すかしを食ったような気分でした。

しかし、ステージで繰り広げられるパフォーマンスは、正にThunderでしか有り得ない、最高に楽しいエンタテインメント・ショー。ステージ上では、演奏中もメンバーは弾きながら談笑(これはこれでとんでもないことのような気がしますが)。ダニーは例の「Everybody Clap Your Hands!」「Screeeeeam!!」を連発。観客との掛け合いも絶妙。

「Low Life in High Places」では、ラストの「such a lonly place」のパートを、観客が歌い始めるも、最後の「place」の間合いを計りきれずバラバラになってしまい、苦笑するダニーの指揮のもとやり直したり、「You Can’t Keep A Good Man Down」では、客席を二分してコーラスパートの声量を競わせてみたりと、今回も愉快なオジサン達にいろいろ遊んでもらいました。

エンタテインメントとしての、観客を巻き込む天性のテクニックが特に発揮されたのは、アンコールでのストーンズのカバー。Thunderのファンは、主にHR/HMファンが中心だったりするので、Thunderのマニアックなカバー曲はほぼ全員が知らなかったりするわけですが(2000年の解散ライブの時にThe Whoの「Bell Boy」を演った時の白け方は凄かった)、最後にはダニーの手ほどきのもと、全員で大合唱という有り得ないような盛り上がりよう。僕もこの日は「I Love You More Than Rock ‘n’ Roll」ぐらいしか知らない同居人を連れて行きましたが、終始歌って踊って大いに盛り上がり、終演後も「めちゃめちゃ楽しかった」を繰り返しておりました。いわゆるオーソドックスなロックバンドというのは事前にアルバムを聴いて予習しなければいけない(洋楽は特に)、という定石からしても、このバンドがシンプルでありながらもどれだけエンタテインメントとして突出しているかが伺い知れると思います。

ラストの「Dirty Love」では、お馴染みの掛け合いに加えて、途中でアドリブ(のように見せて、仕込んでいた可能性はありますが、少なくとも見た目は、リフを刻み始めた途端に、ダニーが不意をつかれたような表情でメンバーの様子をキョロキョロ伺っていました)で演奏されたロックンロールのスタンダード「Shakin All Over」をインサート。相変わらずそのセンスの鋭さに鳥肌が立ちました。

しかし演奏時間が2時間足らずというのはあまりにも物足りない。こうなったら来年も何かの理由をこじつけてでも来日してもらいたいものです。

【追記】公式のBBSにセットリストがアップされてました。これでプレイリスト作ろうっと。
01.Loser
02.Dirty Dream
03.What A Beautiful Day
04.Until My Dying Day
05.The Devil Made Me Do It
06.Gimme Some Lovin’
07.Low Life In High Places
08.Robert Johnson’s Tombstone
09.You Can’t Keep A Good Man Down
10.Fade Into The Sun
11.Love Walked In
12.I Love You More Than Rock’n’Roll
〜〜アンコール〜〜
13.A Better Man
14.Tumblin’ Dice
15.Dirty Love (+Shaking All Over)

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