この日は京都音楽博覧会 2008 IN 梅小路公園に行ってきました。去年の雪辱戦の意味も込めて、今年も行ってしまいました。
しかし今年に関しては、もう去年の分を取り返してあまりあるほどの素晴らしさ。進行のまずさ、公園の使い方の半端さなどはそのまま(もしくは悪化)でしたが、やはり音楽イベントは音楽が命。
昨年、雨に見舞われた大工氏は結婚記念日ということもあってか、昨年にも増して素晴らしいパフォーマンス。「生活の柄」では、横で嫁が涙ぐむほど。
屋内よりも野外の方がより真価を発揮するrei harakamiも期待通りのプレイ。日差しの強さに機材の操作を遮られながらも、あの「音の妖精」が無邪気に転がり回るようなサウンドが、鳥やトンボが飛び交う空へ突き抜けていく感覚は他に変えがたいものがありました。もう少し大きい音で聴きたかったですが、場所柄仕方の無いところでしょう。
オープニングのハンバート・ハンバートは初見でしたが、これまた素晴らしく、ふわっと包み込むような歌声に心奪われました。今度CD買います。
そして、一番の目当てだったワールド・シャイネスは、堂々たる歌詞のトチり具合(明らかにカバー曲より自分の曲の方がトチってた)、飄々としたMC、何よりあの歌声。2,30分では物足りなかったですが、腰の重い細野さんを京都くんだりまで呼び出してくれた岸田氏に感謝。
その岸田氏率いるくるりは、今年は土岐麻子に内橋和久という豪華メンバーを引き連れてのライブ。「ブレーメン」、「リバー」、「ばらの花」という名曲の数々にもグッと来ましたが、内橋さんのギターが、もうこれでもかというくらい内橋さんらしさ全開で、それでいて全く違和感がないという、あり得ないようなプレイをしていて(動きもいつものあの内橋さんの動き)、スクリーンに内橋さんの姿が映る度に、あまりの格好良さに大騒ぎしてしまいました。
アンコールでは、サプライズを用意。大概、この手のイベントのサプライズに本当に驚くようなことはありませんが、なんとここで細野さんが登場。心底驚きましたが、その細野さんを迎えての最後のナンバーがなんと「風をあつめて」。これにはもう、驚きと感動で胸いっぱい。細野→土岐→岸田というボーカルリレーの豪華さも含めて、これ以上ないエンディングとなりました。
去年来ていて今年行かなかった人。はっきり言って、去年行かなくても今年入っておいた方が良かったですね。僕は行かずにこんなレポート読んだら、その場で悶死します。
風街ろまん | |
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はっぴいえんど
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