The Police at 京セラドーム大阪 (Osaka)

今日は京セラドーム大阪にThe Policeを観に行きました。

数あるロックバンドの中でも特に思い入れの深いバンドなので、長年噂に上がりながらも実現しなかった再結成が現実のものとなり、嬉しさのあまり完全に興奮状態で迷わずプレミアム席をゲット(ペアで6万)。

公演直前まで差し迫った仕事が続いていて、一時はどうなるかと思いましたが、なんとか無事開演前に会場へ到着。

プレミアム席はさすがの良席で、ド真ん中のちょうどステージとスクリーン全体が見渡せる位置。ただ、プレミアム席に付いてくる限定グッズは、バックステージパスのレプリカみたいなものとTシャツ一着、というイージーさでちょっと期待外れ。
客層は、意外と若い人が多かったような印象でした。

前座のFiction Planeは、ベース&ボーカルのスティングの息子(かなり日本語が達者で、MCがほとんど日本語)が、親父そっくりな声だったことにびっくり。でも顔は全然似てなかったです。演奏は、可もなく不可もなく、といった感じ。

約30分のセットチャンジを経て、ついに、「あの三人」が登場。スチュワートがドラムセットに陣取り、アンディが登場すると、おもむろにギターを弾き始める。「Message In A Bottle」だと気づいた瞬間、スティングが登場。まだ自分が何を目にしているのか理解しきれない状態。やがて曲がサビに至るその瞬間の、スチュワートのあの「ッタタンッ」というスネアの音に一気に引き込まれ、ステージ上の三人があの「The Police」であることをようやく理解したのでした。

続いての「Synchronicity II」、「Walking On The Moon」を聴きながら、「今日は最後まで、スティングはベースを弾き続け、The Police時代の曲ばかり歌い、しかもそれは、全部僕の好きな曲ばかりなんだ」ということに気づき、さらに興奮が高まります。

意外な選曲だった「Voices Inside My Head 」から、そのままのゆったりしたテンポで「When The World Is Running Down」へ。こういうスローなアレンジもありだな、と思っていたら、サビでオリジナルのテンポにスピードアップ。か……格好良い。

スティングは、昔のような高音が出ない分、20年以上にわたるソロ活動で培ってきた歌唱力を遺憾なく発揮し、昔のようにがなったり叫んだりせず、ひとつひとつの言葉を丁寧に、アドリブを交えながら歌っていたのが印象的でした。

アンディは、太りはしたものの、遠目には昔と全く変わらない立ち姿(だってあの歳で昔のようにボーダーシャツが着られるんだから)。あの超人的なギター・テクニックは健在で、あの独特の動きを見ていると、まるで20年以上の時間が空いていたとは思えないほど、彼がThe Policeの曲を弾いていることが自然に見えました。

そしてスチュワートは、見た目は明らかに老けたものの、あの比類ないドラム・テクニックは「これぞThe Police」と言いたくなるほど今も強い主張をもって響いており、昔のような疾走感や安定感は薄れてはいるものの、あのフィル・イン、あのスネアの鳴り、あのタム回しの切れ味は、スチュワート以外の何者でもありませんでした。

解散前のThe Policeは、後期にはコーラス隊やホーンセクションなど、サポートミュージシャンを加えてステージでの完成度を高めていましたが、今回は完全に三人だけのステージ。従ってアレンジも今回新たに変えている曲も多く、中でもスチュワート大活躍の「Wrapped Around Your Finger」のアレンジは見事。

もちろん、「Can’t Stand Losing You」の途中に「Reggatta de Blanc」が挿入されるなど、お馴染みのアレンジも外しません。

本編は、「Roxanne」で終了。アンコールでは感動的な「King Of Pain」から、キーを下げた「So Lonely」へ。アンディのソロの時に、寄り添うようにしてベースを弾くスティングの嬉しそうな笑顔と、これまた楽しそうにソロをつま弾くアンディ、そしてやはり満面の笑みで次々とオカズを突っ込むスチュワート、という絵面が、このツアーの全てを物語っているようで、グッときました。

最後はやはり定番の「Every Breath You Take」……と思いきや、ステージを降りるスティング、スチュワートに反してステージに居残るアンディ。バックステージに向かって「早く戻ってこい」というようなジェスチャーを見せながら、客席に向かって「もう一曲」と人差し指をたてると、そのままギターを弾き始める。「Next To You」だ。恐らく後期Policeのライブでも演奏されていなかったと思われる初期のパンク・ナンバーですが、テンポは少しゆったり、そして確実に言葉をエモーショナルに歌に乗せるスティング。21世紀型Policeの生きる道は、もしかするとここにあるのかもしれません(一度きりの再結成でなければ)。

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1 comment on “The Police at 京セラドーム大阪 (Osaka)

  1. フラッグフットボール&コーチング

    心配しなくてもジャンピングしません。

    \”The Police Reunion Tour\”
    「ジャンピング禁止」のビラをもらいましたが、心配しなくても私はしません。
    というより、しんどくてできません。
    昨夜、2月10日、京セラドームでのポリスは圧巻でした。
    高校教師、キャント・スタンド・ルージング・ユー、ロクサー…

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