今日は伽奈泥庵に地中池を観に行きました。
地中池は、アコーディオンの阿部万里江とサックスの亀田真司による9人編成のバンド(アコーディオン、パーカッション、ギター、サックス、クラリネット、コントラバス、トランペット)。
トラッドやジャズの日本人解釈による「ねじれ」を大いに楽しんでいる、といった音楽スタイルは、ざっくり言ってシカラムータ的ですが、シカラムータがチンドンやヂンタの哀愁を強く持ち、大熊氏の吹くクラリネットに込められた思いの重さからすると、非常に軽やかであっけらかんとした印象でした。
その明るさは、阿部万里江の陽気なキャラクターによるものなのかも知れませんが、只のご陽気では済まされない演奏技術の高さに終始圧倒されてしまいました。
渋さ出身の高岡大祐はじめ、メンバー全員がテクニックも経験値も高いようで、複雑な変拍子ナンバーも、セロニアス・モンクっぽいフリーフォームも、渋さ的爆裂チューンも難なくこなし、さらに遊び心もふんだんに添えられていて、全編とにかく名演の連続。もうこの演奏そのまんまCD化してくれぇ、と叫びたいくらい(勿論、酔っぱらいオヤヂの野次も完全収録で)。
終演後、久々に「ブリリアント・コーナーズ」が聴きたくなりました。
ブリリアント・コーナーズ | |
セロニアス・モンク アーニー・ヘンリー クラーク・テリー
ユニバーサルクラシック 2007-04-11 |
こんにちは!地中池の阿部万里江です。今更ながら3ヶ月前のライブに来て頂いた時のレビューを拝見しました。なんとも身に余るようなご感想、ありがとうございます!あのライブ以来地中池は色々形やサイズを変えながら色々と活動を続けております。また年末年始あたりにメンバー総動員でのライブも予定していますので、是非いらしてください。
まさかご本人からコメント頂けるなんて思いもよらず、不躾な文章でほんとすみません。
この日のライブは、同居人が「面白そうだから行ってみようよ」と誘ってくれたおかげで拝見することが出来たものでした。
その同居人もブログで感想を書いておりますので、良かったらご覧になってください。
http://kotokoto.matsuoka-maki.com/?eid=670645
次回のライブ、楽しみにしてますです。