POLYSICS at KYOTO MUSE (Kyoto)

この日はKYOTO MUSEPOLYSICSを観に行きました。
フェスでは何度も観てましたが、ワンマンは初。

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新譜からの曲を中心に、人気曲などを織り交ぜながらの約1時間40分のショーは、テンションを落とすことなく無酸素運動の如く疾走し続け、終わればもうみんなヘトヘト。階段やエントランスで座り込んで談笑しながら休憩している人でいっぱいでした。僕も「汗だく揉みくちゃ」のライブはずいぶん久し振りだったので、毎回MCに入る度に必死に体力を回復させていましたが、結局、終演後は声を嗄らし、全身の筋肉痛を数日引き摺ることになりました。

振り付けや小道具を使った遊びの要素も彼らの大きな魅力のひとつですが、フミとカヨのメガホンを使った振り付けが楽しい「COLON」ではご当地ネタを織り交ぜたり、新曲「Fire Bison」ではサビ前でジェット風船をシュコシュコと膨らまし、サビに入ると同時に飛ばすというパフォーマンスに大受け。こういうコミカルな演出の混ぜ込み加減は、自らのキャラクターや立ち位置、求められているものをしっかり自覚した上でジャストな遊びを生み出しているところが実に見事。

終始メーターがレッドゾーンまで振り切った「陽」のテンションを、タイトでヘビィ、そしてリッチなバンドサウンドで飛ばしまくる演奏はひたすら痛快。クオリティが完全に保証されたエンタテイメント性抜群のステージングは「ライブバンド」の理想的な姿とも言えると思いますが、一方で、その安定感とキャラクターの強さ故にマンネリや既視感を与えるのも避けられず、特に毎年新譜を出すというメジャーレーベルの消耗戦をいつまで続けるのか……という点は(新譜に感じる「ネタ切れ感」からしても)非常に心配なところ。やはり今の時代、「アルバム制作→レコ発ツアー」の無限ループには違和感を感じざるを得ません。

1st P / A・D・S・R・M!
1st P / A・D・S・R・M! POLYSICS

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