JVC 国際協力コンサート at いずみホール (Osaka)

今日は、いずみホールJVC 国際協力コンサートを観に行きました。去年も観に行った、日本国際ボランティアセンターによるチャリティコンサートです。チケットの売り上げは同団体の活動資金となる、ということです。

今年もやはり、これが「最初で最後のクラシック音楽のコンサート」でしたが、とにかく、鮮やかなタクト、情感あふれるアンサンブル、うっとりするようなソリスト、ホール中に響き渡る合唱団の声……と、2時間半もの間、純粋に「音」を楽しみ、酔いしれる歓びに浸っていました。

ただ、少し残念だったのは、客席にもステージの上にも「風邪引きさん」が多かったこと。特に、ソプラノのソリストの方は、終始咳き込んでいて、声も少し出しづらそうにされていました。僕自身が喘息持ちなだけに、咳の辛さ(体力的にも、精神的にも)は痛いほど分かるので、観ていてこちらも息苦しい気分になってしまいました。
しかし、それを救ってくれたのは指揮者のヴェルトホーヴェン氏。第4部終了時に、独唱パートでかなり辛そうにしていたソプラノの方のところまで歩み寄ると、申し訳なさそうに首を横に振る彼女の手を握り、何か言葉をかけたあと、優しく手の甲にキスをされていました。このイベントの持つ「暖かさ」を象徴しているようで、見ていてなんだか嬉しくなってしまいました。

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