自撮りはアーカイブしない方向で

バックカチューシャというものが流行ってるんだそうで。

夏フェス発祥なんだそうで、ああいう音楽イベント行くと皆がステージの方に向くので、視界はほぼ後頭部で埋め尽くされる、なので後頭部のオシャレ、ということらしいんですが、ほんとかしら。もう随分夏フェスというものに行ってない(ライブハウスすら行ってない)のでよく分かりませんが、何となく「それはあるかもな」と思ったのは「インスタグラムで鏡に映った自分を自撮りするのはもうダサい」というくだり。いやあれは元々なかなかダサかったと思うぞ、自撮り自体がそもそもかなりダサいだろ、よく今まで恥も外聞も無くやってたな、とは言いませんが、やっぱりそろそろ“自撮り離れ”の段階に入ってきたのでしょうか。

アリナミンのキャンペーン「乙です、ソーシャルちゃん!」は、ソーシャル疲れを皮肉っぽく捉えていながら、CMの方では割と楽しそうに自撮りしてて疲れてる感ゼロなんですが(この山本彩という方、NMBとAKB両方に所属してて、ギターも弾けて姐御的な存在で親しまれてる……という方でしたっけ。なんかもっとパワフルなキャラクターをイメージしてましたが、この芝居……)、実際のところは「ソーシャル疲れ」はもう古くて(もしくは対策済み。対策って例えばブロックするとか退会するとか)、「自撮り疲れ」が始まろうとしてるんじゃないかしら。

この「『会いに行ける観劇オタク』にならないために ──私がツイートを全消しした理由」という記事が警告していたり、「水曜日のダウンタウン」のギリギリな企画(個人的にはめちゃめちゃ面白かったですけどね)がある意味警告の役割も果たしていたと思うんですが、ビッグデータだの何だので個人情報は筒抜けになっているとは言え、そろそろ脇を締めていかないと駄目かもしれないな、という気がしますし、この後ろ姿を投稿するという傾向も、単に撮りやすいとかメイクが気にならないだけではなく、「不特定多数に自分の顔を見られるのがなんとなく怖い」という心理も働いているような気がします。

だからってインスタ開いたら全部後頭部の写真、ってのも盛り上がる気がしませんが(たまに子供の写真を上げておきながら顔に星だかなんだかの絵を重ねて個人を特定できないようにしてる人がいますが、だったら上げんなよと思いますね。モザイクかけたり顔を真っ黒に塗りつぶしたりネット上のジャニーズ写真みたいにグレーで全身覆い隠されているよりも不気味です。そう言えば“ボカシ”の敷居もすっかり下がりましたね。10年ぐらい前に展示会のお仕事をお手伝いさせていただいた際、会場内のレポート映像に出てくる一般人の顔をボカすか否かで議論になったことがありますが、その頃の僕らの認識は「そんなのおかしいでしょアダルトビデオじゃあるまいし」という感じでしたが、今はテレビ見てても街中の映像に映り込んでる一般人の顔は当たり前のようにボカしてますね)、このままだとSnapchatのように「アーカイブされていかない」ことがSNSの常識になっていくのは確実じゃないですかね。

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