これ、音楽でやってほしいんですけど

月額1750円で見放題! スポーツファン目線の動画配信「DAZN」が始動

スポーツ観戦の趣味はないんですが(オリンピックはちょっと観ましたけど、あれはスポーツ観戦には入らないですよね。報道とかドキュメンタリーとかそういうカテゴリー)、これはすごいなと思わず興奮して入会しそうになります。

何せ年間130種目以上6,000試合以上が月額1,750円で見放題、ライブストリーミングもオンデマンド視聴も追っかけ再生もあって、海外の試合には日本語の実況も入ってるという至れり尽くせり具合。スマートテレビ、パソコンのブラウザ、iOS、Androidは勿論、Fire TV Stickでも観られるみたいだから、うちで挿しっぱなしで全く起動してないFire TV Stickの活躍の場としては文句ないなぁと思いました。1ヶ月の無料お試し期間があるので、本当に申し込もうかなという気になってますが……。

これ、音楽でやってほしいんですけど。というのが本音です。

ライブ会場に行くと、なんか映像クルーがいるな、という現場に何度か遭遇することがありますが、それがいつどこで放映されるのか分からないまま目にすることなく終わる、ということが結構頻繁にあります。あと、フェスなんかだとテレビ局が協賛しててわりとガッツリ撮影されてたりするんですが、オンエアはちょっとだけだったり有料チャンネルだったりで、結局あんまり目にすることがありません。

まあそういうアーカイブ的なものはもういいとして、今だったらライブ配信だってそれほど難しい話でもないでしょうに、なんでベルリンフィルだけいつまでも突出してるんだろうと思うんですよ。各アーティストが自主的にライブをストリーミングしてるだけ、という時代をいつまで続けてるんでしょうか。

なんでそんなこと言うのかと言えば、先日発表された「「チケット高額転売」へ反対する大規模な共同声明」に少なからず違和感を覚えたからです。

チケットの転売がアーティストにとっても興行主にとってもファンにとっても問題だというのはよく分かります。僕も昔は土曜日の朝10時からプレイガイドに電話しまくって必死にチケット取ったりしてましたし。でも声明文読んでても、自分らのデメリットへの力の入れ具合と比べて、ファンのデメリットに対しての言葉が紋切り型で薄味な感じがして、どちらかと言うと「知らんがな」と言いたくなるんですね。

それは賛同人に名を連ねるアーティスト名やイベント・団体名から醸し出される「あ、そっちらへんの話ですか」感が大きく影響してるんですが、上記のニュースを読んだ時に「だから、そこに名前連ねてる連中でこういう動画配信サービスやってみろよ」と思ったわけです。

別に賛同人を腐しているわけではなく、結局そういうことで解決できる可能性って結構高いと思うんですよね。特にチケットが取れないだとか高騰して買えないとか、それって上記のような包括的な動画配信によって「取れなかったから/チケット高すぎるから家で観よう」という選択肢が一番上手く掬い上げてくれますよね。

大体スタジアム級のコンサートって、強烈に高いチケット買ってもステージは米粒みたいにしか見えなくて、後でリリースされたライブビデオ観てようやく何やってたのか分かるようなものなので、視覚・聴覚共に配信の方が高品質になり得るわけですから、転売業者に儲けさせるぐらいなら家で優雅にストリーミング観てますよ、という人が殆どなんじゃないかと思ったりします。

設備投資やアーティストへのギャランティーの問題を整理すると、さすがに月額1,750円で見放題というのは難しいかも知れませんけど、ちゃんとまとめれば結構妥当な線でやれちゃうんじゃないかと思います。JASRAC云々とか大人の事情も山程あるんでしょうけど、要は「やる気」でしょう。それもしないで「転売NO」だけ叫んでるんだったら、とっとと自滅しろよと思います。高額転売が「音楽の未来を奪う」と本気で思ってるならね。

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