「アイデアの99% 「1%のひらめき」を形にする3つの力」という、面白いアイデアだけは湯水のように湧き出るのに殆ど実行されずに終わっている人には耳の痛い本

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いわゆる「アイデアを生み出す・企画をまとめる」類いの本や記事は色々あって、そんな本を(Amazonのユーズドで激烈に安くなっている順に)買い集めては読んでいたんですが、そのうち「じゃあそれを実現するにはどうするべきか」と思ってこの本読んだら、もう目から鱗というか、核心を……いや、痛いところを手加減無く突かれてしまって、あまりに言い当てられてしまって心が折れそうになりつつ大いに励まされもしました。

もう5年も前の本なのでタイトルで検索してしまえばかなり詳細を説明してくれる記事が沢山出てきますが、要するに「アイデア出すのって実は簡単で誰でもできるし超楽しいんだけど、実行すんのは超大変だから大抵だれもやんない」という話。ネットニュースなどを読み漁ってると次から次へと出てくる「アイデアの出し方」のハウツー記事ですが、一方でその出て来たアイデアをどう最後まで落とし込むか、という点についてはあまり語られていない気がします。まあ、読み手であるこちらの選別にバイアスがかっているからかも知れませんが、それにしたって遭遇しなさ過ぎ。

「漫然とアイデアだけ垂れ流してないで、実行することを考慮して整理しろ。できなきゃ無駄だからアイデア出すな」の第一章が、思い当たることしか無いというぐらい腑に落ちる内容で、「アイデア出すならこれぐらいしなきゃ駄目」とケツを叩かれまくり。

次章の「お前一人でやろうとすんな無理だから」には痛いところを突かれてしまい、読みながら胃が痛くなりそうな話の連続。いややっぱりそうですよねそう思ってたんですけどやんなきゃ駄目ですよね。

そして最後の「チーム作って統率するのはお前だ」で、気が遠くなって目眩を起こしながら鬱々とページだけをめくり続ける……。

いや、しかしやらねばなるまい、と、ボロボロになりながらもなんとか気持ちを奮い立たせ、ひとまず頭の中のゴチャゴチャを整理せねばなるまい、と一念発起し、iPhoneのリマインダーアプリに「バナナを買う」と入力しました。

いや、やりますちゃんと。

何が言いたいかというと、「大体みんなそうなんじゃないの」と思ったということです。だってアイデアアイデアって言っても、世の中ナイスアイデアばかりで溢れてるわけではないし、相当「運」とか「偶然」とかの作用って大きな比重占めてますよね。ショウワノート社長がジャポニカ学習帳をヒットさせた話とか読んだら、初っ端からグダグダで鳴かず飛ばずだったからTVCM打とうとテレビアニメ枠狙ったら全然空いてなくて仕方なく昼ドラの枠に打ったら母親層に認知されて大ヒット……ってこれ、アイデアよりも運と偶然と社長の肝っ玉の比重の方がすごくないですか。

とにかくやるしかないってことでしょ多分。

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