稲田さん特集のHOPKEN試聴会、とにかく凄かったです

HOPKEN試聴会Vol11

杉本くんと試聴会を始めた頃から「エンジニア特集とかやったら絶対面白いよね」みたいなことは言ってました。言ってましたが、実際やってみると、こんなにも面白いものかと驚くばかり。

稲田さんが商品化された音源に止まらず、録音機材やオリジナルのマスターテープ(商品化されてないものも沢山)を大量に持って来て下さって、商品になる前の全く加工されていない“生”の音も惜しげも無く披露。稲田さんも「ここまでネタばらしするのはいかがなものか」と言ってしまうほどの大盤振る舞いで、その受け皿として、アサヒステレオセンターさんのピュアオーディオシステムは見事に活躍してくれたと思います。こういう企画とこれだけのシステムがマッチングしたイベントって、なかなかありそうでないものだと思います。関西なら尚更。

録音、演奏、音響が素晴らしく良いことに加えて、稲田さんの録音秘話やその哲学、作品に対する思いの強さなど、音源をかけながら繰り出されるその話の数々がどれもこれも勉強になること、面白いことこの上なく、最後にはこの始まったばかりのエンジニア特集の結論めいたものまで早くも出てしまうなど、ちょっと自分が関わっている企画とは思えないくらい、とにかくあらゆる意味で凄い試聴会になりました。

その凄い試聴会のほんの一部をまとめましたので、来て下さった方はちょっとした復習に、来られなかった方は次回のヒントとして読んでいただければ幸いです。

ご来場頂いた方の中で、「“いい音”を聴こう!ピュアオーディオ視聴会」の頃から当企画をご存知の方なら、稲田さんのお話と三浦社長のお話は重なる点が少なくなかったことに気づかれたかも知れません。その重なっている部分は、三浦社長の“教え”でもあり、「“いい音”を聴こう!ピュアオーディオ視聴会」の時代から根底に流れ続けていた、試聴会のコンセプトの根幹、ことあるごとに立ち返るべき場所でもあります。そこに、エンジニア特集において見事に重なり合ったことは、この数年間続けて来たひとつの成果であり、また、僕らがこの数年間ブレること無く“音楽”と“音響”に対して真摯に向かい合い続けてきたことの証左ではないかな、と思っています。

終演後は、稲田さんが本編でかけられなかったお気に入りの音源をかけながらわいわい遊んでました。マイルスの「ネフェルティティ」かけながら「これはドラマーの曲だよね」とか、「ベースが凄いんだよ」と初期ウェザー・リポートミロスラフ・ヴィトスのソロかけたりとか、「俺はこのアルバムでポール・モチアンを見直した」とチャーリー・ヘイデン「クロースネス」をかけたり……これがまた本編と同じかある意味それ以上に面白かったりして、終電気になりながらもなかなか帰る気になれませんでした。改めて、稲田さんに好きな音源をガンガンかけてもらいながらお話を聞くような試聴会やりたいですね。

というわけで、次回は5月、エンジニア特集第2回を予定しております。この分だと、毎回面白過ぎる見逃せない内容になるかと思います。どうぞご期待ください。

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