4ヶ月ぶりのわくわく試聴会は、前日の猛暑が嘘のように、午前中の断続的な雨で気温も下がり、比較的過ごしやすい空気の中、沢山の方にご来場いただきました(開演時間が来ても4人しかいなかった時には過去の記憶が蘇りました)。
相変わらず、説明不足や伝えきれなかったこと、言い逃したこと、そして長過ぎる喋りなど反省点ばかりでしたが、いかがだったでしょうか。
今回は、お客さんからの質問を受けながらその場で考えて喋るというスリリングな展開もあり、なかなかうまくお答えできていなかったとは思いますが、やはりこのように一方通行じゃないお話が出来た方が面白いかと思いますし、それを期待もしていたので嬉しかったです。
関西という括りの必然性や音楽を文章で表現することの意義、批評についての考え方など、様々な意見がありましたし、異論・反論を持たれた方も沢山いらっしゃったとでしょうが、そういうことを含めて一度パブリックな場で話をしてみたい、と思って開いた企画でもありましたので、僕にとってはとても刺激的で有意義な内容となりました(終演後や、終演後のお客さんのtweetも含めて)。
あまり明確な結論の出なかった議題も色々ありましたが、会場にいた方個々におかれましては、その方なりの結論があるのではないかと思います。それを「考え方は人それぞれですよね」と言ってしまえばそれまでですが、そんな常套句で丸く収めず、デコボコが剥き出しのままぶつかりあったり四方八方に向かって行くのが、面白かったり、音楽活動の推進力になったりするんじゃないかな、と思ったんですが……まあ、考え方は人それぞれですかね。
それにしても山田くんはナイスガイでしたね。そして油断するとすぐパンの話に絡めようとするところが可愛かったり。今日は“パン”という言葉の響きの面白さを再認識した日でもありました。持って来ていただいたパンも完売したようで良かったですが、今回も僕はフードにありつけず。食べたかった……。ともあれ、長時間、しかも辛辣な意見も飛び交う中お付き合いくださり、ありがとうございました。
終演後は、いつにも増して音源を持って来てくださった方が多くて、オーディオセットの前で踊ってる方もいて、なんだかとても嬉しかったです。なんかピュアオーディオから、徐々に権威的な表情が薄れてきたのかも。多分、試聴会始めた頃って、もうちょっと近寄り難い、触れるのも危ぶまれる、という雰囲気だったように思うんですが。地道に試聴会を繰り返してきた効果も、少しはあるのかな。写真は、本番中は一度も使われなかったターンテーブルに、終演後シャムキャッツ「MODELS/LAY DOWN」7インチが乗ったところです(写真も持ち主の方が撮影されたものを拝借いたしました)。
というわけで、なんとか無事(と言って良いのか、喋り過ぎによる頭痛に苛まれている頭では判断しかねるところはありますが)に終了しました。
そして、次回の開催も決定しております。
9月7日(日)。題して、「ETHIOPIA SPECIAL!!」です。どうぞお楽しみに。
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