DUM-DUM PARTY 2014 at 味園ビル (Osaka)

この日は、味園ビル内の3店舗を横断して行われたライブイベント・「DUM-DUM PARTY 2014」に行って来ました。

味園ユニバース・サブステージ側

ユニバースを中心に、100Lounge紅鶴の3カ所でステージが進行し、受付でチケットをリストバンドに交換したら、それらを自由に出入りできるという仕組み。ビルのあちこちから漂う前時代的ないかがわしいムードに、始まる前から目眩がしそうです。

ユニバースの音の悪さには結構辟易としてるんですが、このイベントは数年ぶりに観るアーティストが結構多かったので、思わず行ってしまいました(ほぼZAZEN目当て)。

ユニバースでオープニングを務めたクリトリック・リス約4年ぶりに観ましたが、洗練もされず劣化もせず、唯一無二の存在として、笑いと悲哀をステージから叩きつけるように放出していました。以前観た頃から既に下ネタ一辺倒ではなく、可笑しさの中に切なさや物悲しさが漂う歌詞が、その個性をより強固なものとしていましたが、この日も自身の父をネタにした曲で、笑いが徐々に哀しみに変わっていくような見事なリリック。それでも、曲終わりで拍手ではなく笑いが起こるというある種の奇跡を起こすところがエンタテイナーだなぁと感心させられます。

ユニバースがセットチェンジに入り、紅鶴にふらりと入ったところで演奏していた笹口騒音ハーモニカに釘付けに。ファルセットで飄々と歌っていたかと思うと、えげつない下ネタや毒の強いMCで聴き手を翻弄する、人を食ったキャラクター。そんな雑多でわけのわからない人格そのものが彼の音楽なのでしょう。

ユニバースに戻り、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの最後の方だけ聴きました。同バンドの音を全く聴いたことのなかった僕でもエッジの立ったジャキジャキのサウンドには興奮させられました。

その後セッティングに移ると、ユニバース内のサブステージでEuros Childsのピアノ弾き語りが始まりましたが、あんまり刺激がなかったので100Loungeへ移動。toldの演奏にしばらく耳を傾けて退出。歌唱力もバンドアンサンブルも文句ないクオリティでしたが、あんまりドキドキ感がなかったんですよね。

紅鶴に移り、平賀さち枝を観ましたが、特に気持ちが引かれるものがなく、すぐに退出。

ここで大体17時。とりあえず次に観たいバンドまで時間があったので、夕食を食べに味園周辺から離脱。

食後18時頃、ユニバースに戻るとサブステージからはみ出すように環ROYのパフォーマンスが終わりかけているところでした。

続いてのKING BROTHERSを観るのは、久々な上に大きなメンバー交代もあり、どうなっているのかと思いきや、変わっていないどころか更にパワーアップした様子。ユニバースの音響の悪さがかえってプラスに働いたようで、凶悪で刺々しく破壊的な爆音を轟かせていました。

お客さんの上での立ち姿が感動的なほど様になるマーヤは、この日も人間神輿でフロアを練り歩き、ライブ後半ではドラムセット含むバンドごとフロアの中央に降り、密集するお客さんに囲まれながら演奏&ダイブ。尊敬の念すら浮かんでくるような、最高すぎるロックショウでした。

19時過ぎに始まったZAZEN BOYSを観るのは6年ぶり。相変わらず鉄壁のアンサンブルでユニゾン、リフ、変拍子を追求したバンドサウンド。ループ主体の演奏はミニマルの雰囲気を持ちながらも変拍子と急停止・急発進の変則性を持ち、複雑なリズム構成がプログレに接近する瞬間がありながらも、フレーズのシンプルさはダンス・ミュージック的。そんな様々な要素を持っていながら、手触りは紛う方なきロックバンドなのは、いずれも数学的に組み上げたものではなく、エモーションと肉体性によって編み上げられているからなのだ、ということを、久々に聴くそのスリリングでダンサンブルな演奏に興奮しながらも考えていました。

紅鶴に移動すると、タカノタイチが演奏中。恰幅のいい体格で、伴瀬朝彦の更にアクを強くしたような美声でラブソングを渋く歌うスタイルの人で、MCの軽快さにも乗せられ、思わず聴き入っていましたが、この方、KING BROTHERSでドラム叩いてた人なんですね。そのキンブラの曲もやりつつ、最後は松田聖子“Sweet Memories”を客席の真ん中まで降りて来て披露。これがもう実に素晴らしく、客席も最高に良い雰囲気になっていました。この日のベストアクト。

ユニバースに戻り、DEERHOOFの、キッチュでいなたい感じのロックをしばらく聴いた後、紅鶴での恋愛研究会に移動。最前列でスギム氏が野次るわ酒振る舞うわのカオスなトークイベントでした。

最後は各会場をチラ見しながら21時半頃に帰路へ。

耳栓もマスクも忘れてきてしまいどうなることかと思いましたが、会場の出入りが自由(あの立地で気軽に出歩けるのは助かりますが、目の前がコンビニだったこともあってか、中のフードとドリンクは回転が悪そうでしたが)な上に、思ったよりもロック然としていないものも織り交ぜた振り幅の広い内容だったのもあって、長丁場でどの会場の空気も音も悪かった割に結構楽しめました。

しかしそれにしても、ユニバースは最近音楽イベントの頻度が増えているだけに、音響設備はどうにかならないものかと……(ハコ自体の問題でしょうから難しいとは思いますが)。

すとーりーず
すとーりーず ZAZEN BOYS

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