第六回“いい試聴機”で聴こう!ほ〜ぷ軒わくわく試聴会「夏目知幸ソロライブ+AFTER HOURS試聴会」レポート

第六回“いい試聴機”で聴こう!ほ〜ぷ軒わくわく試聴会「夏目知幸ソロライブ+AFTER HOURS試聴会」、満員御礼で終了いたしました。

第六回試聴会・開演前写真

先に、ご来場いただいた皆さんならびに、満席のため入場をお断りしてしまった皆さんに謝罪を。

「AFTER HOURS」を聴きながら夏目さんと楽しく喋っているうちにどんどん時間が過ぎ、結局アルバムを聴き終わる頃には予定より1時間もオーバーしてしまい、夏目さんにはわざわざレコードやCDを沢山持ってきていただいたのに一枚もかけられず、ハシゴ予定の方の中には夏目さんのライブを観ることが出来ずに泣く泣く会場を後にされた方がいらっしゃいました。本当に申し訳ないという思いでいっぱいです。ライブの初めに夏目さんが、帰ってしまわれた方のために近々改めてHOP KENでライブをしたいとおっしゃっていましたが、これはリップサービスではなく、終演後に具体的な日程の擦り合わせを杉本店長と行っておりました。詳細は改めてお二人よりお知らせがあるかと思います。

そして入場をお断りしてしまった皆さんにもお詫び申し上げます。わざわざ会場に来られて当日券の有無を訊かれた方もいらっしゃり、お断りの言葉を発するたびに全身が震えるような思いでした。いつもは予約などされなくても団体客でも余裕で入れるぐらいのイベントなんですが、やはり夏目さんのトークもソロ演奏も関西ではレアだったこともあり、来場希望者がこちらの予想を遥かに超えてしまいました。

終演後は極度の緊張(わくわく試聴会もすっかり慣れて、最近は殆ど緊張することなんてありませんが、この日は少し指先が震えるほど緊張していました。だって前には沢山の若い女性たち、左にはロックスターですよ。こんなのド素人の僕が緊張するのも無理ないでしょ)と喋り過ぎによる自己嫌悪でぐったりしていましたが、「めちゃめちゃDisられてたらどうしよう……」と怖々Twitterを覗いてみたら、とても好意的なツイートばかりで胸を撫で下ろしました。しかも良質なオーディオ機器での音楽鑑賞を楽しんでいただけた様子に、お伝えしたかったことが伝わった喜びも。

例によって細かな話はここでは割愛し、ご来場の皆様の記憶の中だけに留めておきたいと思いますが、いわゆる音楽メディアではあまり触れられないような、オーディオ的な観点からの話(アナログレコーディングとデジタルレコーディングの違いや、プロデューサーの役割、前作との音作りの違いなど)や、楽曲“AFTER HOURS”でイメージしていたというゆーきゃんの話(氏の笑えるエピソードで場内大爆笑でしたが、シャムキャッツが氏にどれだけお世話になったかということも含めて、関西ではあまり見えて来ない、とは言え、首都圏発のメディアでは京都での氏の存在感は拾い切れないだろう、という思いから触れておきたかった話題でした)、“SWEET DREAMS”に絡めての、夏目さんの少年時代の話など、かなり興味深く、貴重なお話が沢山お聞きできたかと思います。

こちらで予告していた通り、3.11についても最後にちょっとお訊きしました。アルバム内の特定の曲の歌詞について僕が感じた関連性は誤謬に当たるものでしたが、その件をきっかけに、原発問題に対する今の夏目さんの想いなどをお話いただけたのはとても良かったと思っています。

夏目さんご本人がツイートしている通り、本来はバンドメンバー全員にお話を伺わないと作品に込められたイメージやテーマ、メッセージの本質は捉え切れないかと思います(本当は僕も皆さんに来ていただきたかったんですが、スペースの都合と予算の問題で諦めざるを得ませんでした)が、「AFTER HOURS」をより楽しむためのヒントは色々あったかと思いますし、ピュアオーディオで聴いた音は、普段パソコンや安価なラジカセの音に慣れた耳に新たな刺激を注入してくれたのではないかと思います。何より、楽しんでいただけたとしたら、それだけでとても嬉しいです。僕も、緊張と喋り過ぎで頭痛が酷かったですが、すごく楽しかったです。

実はあれでも、話したいことの半分ぐらいしか話せていないということもあり、自分の尺を読む能力の無さに愕然としますが、夏目さんとは「12インチ出たらまたやりましょう(今度はちゃんとタイムテーブル組んで)」などと話してます。さて本当にやるのか、やるとしたら今度はどんな内容にするのか、考えるべきことは色々とありますが、とりあえず今は今は精根尽き果てた状態ですので、またしばらくお休みしてから考えることにします。

そして夏目さんのライブは、リハーサルの段階ではソロCDからの曲を予定していました(リハでは“藤村が来ない”“デビルなんかじゃない”を演奏していました)が、本番は新譜の曲と、新譜のインスパイアとなった曲のみで、持って来られていたエフェクターもラジカセも全く使いませんでした。

<夏目さんライブのセットリスト>

MODELS
SUNDAY
愛し愛されて生きるのさ(小沢健二のカバー)
LAY DOWN
AFTER HOURS

〜アンコール〜

木綿のハンカチーフ(太田裕美のカバー)
MALUS
NEVER BE SAD(タワレコ特典収録曲)

というわけで、反省点が多いですが、皆様のお力添えのお陰でなんとか「ライブ+試聴会」を終えることが出来ました。お忙しい中このイベントのためにわざわざ日帰りで来てくださった夏目さん、いつもにも増してグレイトなオーディオ機器をご用意してくださったアサヒステレオセンターさん(直前に使用機材が変更になり、CDプレーヤーはCambridge Audio Azur751BD(12〜13万円)、プリアンプはSPECTRAL DMC-30SS(¥1,880,000- 税込定価)へと大幅ランクアップしていました)、ライブイベント初経験で迷う僕に色々サジェスチョンをくれたHOP KEN杉本くん、会場にお集まりいただいた皆様、イベントに興味を持ってくださった皆様、全ての方々に感謝いたします。

次回はまた、いつものこぢんまりしたコアな試聴会になるかと思いますので、その際は当日ふらりと気軽に遊びに来ていただければ幸いです。多分6月ぐらいでしょうか。またHOP KENでお会いできることを楽しみにしております。

あ、あとこれは余談ですが、三田村管打団?の試聴会の時にアルバム発売が間に合わなかったのは、アートワークを担当された小田島等さんが当時、ちょうどシャムキャッツの「たからじま」のジャケットに携わっていたために三田村の制作にかかれなかったことも原因のひとつにあったようで、アリさんと「シャムキャッツで忙しいみたい。シャムキャッツの方が大事なんやろなー」などとその頃冗談まじりに言ってたこと(結局はアートワークの完成とは別の理由で、大幅にリリースが遅れることになりましたが)を、開演前に夏目さんと話していました。その場その場の思いつきでやっている試聴会ですが、意外にリンクしてくるものですね。その時に過去のジャケットの制作エピソードなども聞かせてもらい、夏目さんからは「いつかジャケットの展覧会もしたい」というお話まで。実現してほしいですね。

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