OOIOO at NOON + CAFE (Osaka)

この日はNOON + CAFEOOIOOを観に行きました。

OOIOO at NOON

NOONは2年振りだったので、2012年に摘発を受けてからは初めて。エントランス横には映画「SAVE THE CLUB NOON」のポスターが貼っていました。

入り口近辺のカフェスペースは喫煙可でしたが、奥のバーカウンター付近とフロアは禁煙。アーティストの意向によるものでしょうか。いずれにしても、「NOON=煙たい」イメージだったので、吸わなきゃ煙たくないんだな、と変な納得をしてしました。

オープニング・アクトはヒシャム・アキラ・バルーチャによるSOFT CIRCLE。PCを使わず機材を駆使してリアルタイムに曲を構築していくという、いわゆるルーパーを使った演奏に近いものでしたが、サンプリングする手打ちフレーズも声も、アジア系のエキゾチックテイストとセンスの良さが光っており、バリエーション豊かなリズムも手伝って、最後まで飽きさせない魅力的なダンスタイムとなっていました。いやぁ、面白かった。

そしてメインのOOIOOへ。昨年からのガムランとの合体ユニットはそのまま継続し、この日はそのガムランをフィーチュアして制作された新譜のリリースパーティ。新譜は財布の都合で見入手のまま。

ステージ上のセットは、前方中央にガムランのセット、それを取り囲むようにOOIOOのメンバーが内向きにならぶという、昨年観たのと(並びは少し違っていましたが)ほぼ同じフォーメーション。ステージの中央に、天井から巨大な銅鑼のような円形のパネルがぶら下がっていて、ここに照明が当てられキラキラしていました。ただ、メンバー間の視界が一部遮られ、アイコンタクトが取り辛そうでした。

昨年の素晴らしいパフォーマンスで、バンドとガムランの相性の良さと、しっかりと一体化して新しいサウンドを作り上げた熟練度は立証済みでしたが、新曲はその充実度と自信が感じられる挑戦的なものになっていました。

近作でのOOIOOは、それまでのやや実験的で捻られたサウンドから、ストレートでプリミティブなダンスミュージックに徹した路線に移行していて、僕がOOIOOを本気で好きになったのもこの頃からでした(それまではまあまあ好きというぐらい)が、新曲はややその前の路線に戻ったかのような雰囲気。ただ、振り幅の狭いバンドアンサンブルだけでこねくり回したアレンジではなく、ガムランを含めた、広がりとバリエーション豊富な音像で編み上げられているので、そんな抜群のチームワークで生み出された曲たちは、トランシーな音響と相俟って、言い知れない魅力が沸き立っていました。その感覚は、Oorutaichi Loves The Acustico Paz Nova Bandを観た時に、オオルタイチがウリチパン郡でやり切れなかったことが、その不足分を補うことの出来る編成でようやくあるべき形として完成したと感じたのにも似て、OOIOOの揺らぎや捻れが、現編成で取りかかることでようやくあるべき形として完成したのではないかと感じました。

セットリストはお馴染みのものから懐かしいものまで織り交ぜながら官能と陶酔の世界を繰り広げ、あっという間の約1時間半。まだ新曲が浸透していない分、過去の曲が全体を引っ張る形にはなっていましたが、何度もステージにかけられ熟れてくると、また新たな風景が見えて来そうで、更なる期待が高まります。

惜しむらくは、NOONの音響ではガムランの音が若干沈み気味で、時には埋もれてしまっていたところ。うーん、もう一回京都河村能舞台で観てみたい。

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