「第三回“いい試聴機”で聴こう!ほ〜ぷ軒わくわく試聴会 特集・epokが選ぶ2012年ベスト!」レポート

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なんだか直前になって何度も仕様が変わるのが恒例になってきた「“いい試聴機”で聴こう!ほ〜ぷ軒わくわく試聴会」ですが、今回の試聴会も、開催直前に色んなことが決まっていきました。

まず、イベント発表時には都合がつかず来られない予定だったneco眠るの森さんが5日前に急遽参加が決定。

そして開催前々日、使用予定だったCDプレーヤー・marantz SA8004 (¥100,000- 税込定価)が、搬入時には都合によりSpectralの300万越えの超高級機(SDR-4000SL)に変更。

告知も追っつかなかったのでそのまま当日に突入しましたが、なんと森さんがMacbookから昨年末のライブで演奏したneco眠るの新曲をかけてくれたり、終演後に現在レコーディング中の白い汽笛とチッツの新曲を、Logic Proから直接聴かせてくれたりと、最後にはもうインフレ状態の豪華さになっていました。

そんな「第三回“いい試聴機”で聴こう!ほ〜ぷ軒わくわく試聴会 特集・epokが選ぶ2012年ベスト!」。

まず冒頭では、アサヒステレオさんにオーディオアクセサリーの解説をお願いしました。素人目にはなんだかよく分からない用途についても、よく分かっていただけたのではないかと思います。加えて、インシュレーターは、スピーカーの下に敷いた場合としかなかった場合との音の違いのテストもしてみました。さすがに試聴用に使っていたスピーカー台が立派なもので、既にインシュレーターとしての役割を十分果たしていたこともあり、微妙な音の違いに気づかれた方はわずかでしたが、実際に付け外しをして聴いてもらえたのは良かったかなと思います。

その後、epokメンバー4人と、2012年ベストを持って来て下さったお客さんとで、順番に持参した音楽を聴いていってもらいました。最終的には色々話も挟みながら12曲かけて、聴き終わる頃にはちょうど16時という感じでした。途中、メンバーの年収の話になったり、BIOMANが来たタイミングで「MISSANGA」をかけたり、話の流れ方・逸れ方もいい感じだったのでは無いでしょうか。

epokメンバーはそれぞれバラバラながらもどこか共通した“ねじれ”も感じられる濃密な選曲で、僕自身が聴いていてすごく楽しかったです。再認識したのは、宇波拓さんの録音(NRQ)はやはり良いなということと、オシリペンペンズはピュアオーディオで聴くと面白さと破壊力が倍増するな、ということでした。「お雪ちゃんは一人で走る気がする」の冒頭MCには、300万のCDプレーヤーで聴く価値があります。

また、この日は中村宗一郎ワークスが続いたことも象徴的で、実は2012年最大のキーパーソンはこの方だったということを結果的に知ることになりました。

前回、前々回と来て下さっていたお客さんはあまり来られなかったですが、ご新規さんが多かったこと、オーディオについて色々質問して下さった方も結構いたことが嬉しかったです。何度もリピートしていただきたいという気持ちも(音への理解が深まるので)強いのですが、同時にやはりこのイベントに多くの人に触れていただきたい、少しでも拡散していきたい、という気持ちも同じだけ強くありますので。

終演後の聴き放題タイムは、今回も出演者・お客さん入り乱れて次々と色々聴いていただきました。僕も合間を見てこっそり1曲だけ。

そんなわけで、この日も少ないながらもそれなりにお客さんも集まってくれて、なんとか無事に終了しました。300万のCDプレーヤーに嫉妬したのか、ターンテーブル(ROKSAN RADIUS5(¥262,500- 税込定価))が若干不安定でハラハラしましたが。

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来ていただいた全ての皆さん、ありがとうございました。皆さんのおかげでこの企画が実現しています。僕のMCはこの日の気候と比べても遜色の無い寒さだったかも知れませんが、音楽は最高だったでしょ。

アサヒステレオセンターさん、こんなフリーダムな企画に今回も素晴らしい機材をご用意いただきありがとうございました。極上のCDプレーヤーは、再生ボタンを押した途端、盤が水を得た魚のように嬉々として音を発しているのを感じるような素晴らしい演奏者でした。

美味しい焼き菓子を出してくれたさとこさん、どうもありがとうございました。おやつの時間に甘いものを食べることに一日で最大のピークを感じる身としては、自分のイベントに手作りのお菓子を出してもらうことは最高の至福でした。

出演者の皆さん、おかげさまで(終演後の雑談含めて)大変楽しい時間を過ごさせていただきました。またぜひ、遊んでください。

杉本くん、いつもありがとうございます。この好き放題、やりたい放題な感じはなかなか楽しいですね。今後ともよろしくお願いします。

関わっていただいた全ての皆さん、心からの感謝を捧げます。ありがとうございました。

次回ほ〜ぷ軒わくわく試聴会は現在企画中ですが、2月20日・水曜日には、「“いい音”を聴こう!ピュアオーディオ視聴会・出張編@UrBANGUILD」が開催されます。わくわく試聴会では、録音の良し悪しだけにこだわらず、幅広くなんでもかけていますが、ピュアオーディオ視聴会の方は、録音の良いものを厳選します。

こう書くと、「録音は良いけどつまらない音楽じゃないか」という揚げ足取りをされるかも知れませんが、三浦社長はオーディオ機器メーカーの社長である以前にディープな音楽ファンです。氏の選曲が音質ばかりを追ったものではない、我々と同じ「単なる音楽ファン」そのものであるということは、特に高槻の試聴室で行っていたピュアオーディオ視聴会に来られ、三浦社長の熱弁を聞かれた方には言うまでもないことだと思います。

そして今のように誰もが手軽に音源を制作/リリースできなかった時代、「名録音」とはそのまま「名曲」であり「名演奏」であったということを、単なる知識ではなく実体験するためには、そこにはやはり「名機」が必要になってくるわけです。そのすべてを、UrBANGUILDに集結させます。

とは言え、姿勢を正して、身をこわばらせて聴く必要など微塵もありません。時はディナータイム。一日の終わりを締めくくる美食の前に、レコード芸術は添え物でしかあり得ません。週の後半へ向けての活力となれば幸いです。

それでは2月20日・水曜日、皆様のお越しをお待ちしております。

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